住宅でのシロアリの発生は、いくつかの原因によって起こります。
「これさえ対策しておけばシロアリ被害に遭わない」という訳ではありませんが、原因を知り対策をしておく事はとても重要です。
この記事ではシロアリ駆除業者であるアリプロが、シロアリが発生する原因と対策について実際の写真を掲載しながら解説いたします。ぜひ住宅のシロアリ対策にお役立てください。
アリプロはシロアリ駆除の専門資格である「しろあり防除施工士」が必ずお伺いし、確かな調査を工事をお約束いたします。調査・お見積もりは無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
・ 日本しろあり対策協会に加盟
・ しろあり防除施工士が必ず対応
・ 無料の床下調査、工事後5年間の毎年点検
CONTENT
シロアリが発生する原因4選
シロアリが発生する原因は主に4つです。
①湿気が強い
②カビ・腐朽が発生している。
③日陰の多い環境
④廃材(ゴミ)を放置している
上記が住宅にシロアリが発生する原因となっており、一つ一つ解説していきます。
【原因1】 湿気が強い
シロアリは乾燥を嫌い、湿気を好む習性をもちます。そのため住宅の床下が土で仕上がっていたり、床下空間が低い、基礎が入り組んで風が通りにくいといった環境も湿気が強くなるため、シロアリが発生する原因となります。
また床下がコンクリートで仕上がっている住宅も油断は禁物です。たとえ床下がコンクリートでも年数が経過するとともに隙間ができ、そこからシロアリが侵入して被害を及ぼすケースが非常に多く見られます。
また住宅の中でも玄関や浴室はとくに湿気が強い場所として知られるため、注意が必要です。浴室がタイル張りの「在来工法」と呼ばれる浴室では劣化により水分がしみ込んでしまうなど、シロアリをおびきよせる原因となってしまいます。
【原因2】 カビ・腐朽菌が発生している
木材が湿気を含むと、カビや腐朽菌が発生してしまいます。特に「白色腐朽菌」や「褐色腐朽菌」と呼ばれるものは、木材の強度を低下させるとともにシロアリをおびき寄せる成分を生成します。
そのため床下に湿気が強くカビや腐朽菌が発生している床下では、相関的にシロアリ被害も多く見受けられます。
また床下の湿気だけではなく、雨漏りや漏水が起きた住宅も注意が必要です。こうした直接的な水濡れが発生した木材は腐朽菌などが発生しやすいため、しばらくは注意深く観察する必要があります。
【原因3】 日陰の多い環境
シロアリは光を嫌います。そのため普段は土の中や木材の中で生活をし、地上に出る際も「蟻道(ぎどう)」と呼ばれるトンネルのような物を作って光に当たらないように移動します。
日当たりの良い場所はシロアリ被害に遭いにくい反面、日当たりの悪い場所や日陰になっている場所があるとシロアリが発生する原因となります。
たとえば住宅のお庭だと「ウッドデッキ」「植木鉢」「室外機」などの陰にはシロアリが発生しやすいといえます。
※シロアリの作る「蟻道」について詳しくは以下の記事もご覧ください。
【原因4】 廃材(ゴミ)を放置している
シロアリは木材に含まれるセルロースという成分を主食としており、特に枯れ木や弱った木を好み、被害を及ぼします。
そのためシロアリが接触しやすい場所に廃材を長期間放置していると、シロアリが発生する原因となります。また、廃材だけでなく枯木やウッドデッキなどもシロアリ被害が多い場所です。
お庭だけでなく、床下にも廃材が放置されているケースがあります。新築時やリフォーム時に使用しなかった木材がそのまま床下に放置されていると、シロアリが発生する大きな原因となるので注意が必要です。
シロアリが発生する原因への対策
ここまでにシロアリが発生する原因として「湿気が強い」「カビ・腐朽が発生している」「日陰の多い環境」「廃材(ゴミ)を放置している」の4つを挙げました。
ここからはそれぞれの発生する原因についてご自身でできる対策方法をご紹介いたします。
① 湿気の対策
床下の湿気対策として基本的なことは、風通しを良くするという事です。たとえば住宅の床下は外基礎に通風口が設置されています。こうした通風口の前に植木鉢やゴミなどが置かれていると風通しが悪くなる原因となりますので、なるべく物を置かないようにしましょう。
それでも床下の湿気が改善されない場合には、室内の点検口などから扇風機やサーキュレーターなどで風を送ります。ホームセンターなどでは床下の湿気対策のための調湿材や竹炭などもありますので、状況に応じて検討しましょう。ただし床下に入れる乾燥剤などは手入れが必要なものもありますので、今後のことも踏まえて導入を検討して下さい。
また、住宅内で湿気が多い環境の対策も重要です。浴室は入浴後に必ず換気をし、玄関は清掃時に水を使わないように工夫する事で湿気が溜まりにくくなります。日頃のちょっとした心がけが、シロアリ対策として効果があります。
② カビ・腐朽菌の対策
カビや腐朽菌が発生してしまう原因は湿気ですが、漏水や雨漏りが起きて放置していると発生リスクが高まります。
漏水や雨漏りが起きたら速やかに対処を行い、必要であればカビ・腐朽菌対策として消毒を実施しましょう。
なお、シロアリ消毒で使用する薬剤の多くはカビや腐朽菌を抑制する「防腐効果」が含まれています。シロアリ対策とカビ・腐朽菌対策の両者を確実に実施するなら、シロアリ消毒がオススメです。
③ 日陰の対策
住宅の外基礎の周辺には、日の当たらない場所ができる物を置かないように気を付けます。
しかし室外機やウッドデッキなどは処分する訳にもいきません。
どうしても日陰ができる場所は、日常的に点検を行って「裏側に蟻道ができていないか?」をチェックするようにしましょう。
④廃材(ゴミ)の対策
シロアリは枯木を好みますので、お庭に枯木や廃材が放置されているならすぐに処分しましょう。
シロアリは、木材の他にダンボールや発泡スチロールにも被害を加えます。こうしたゴミがお庭に放置されていると、やはりシロアリを呼び寄せてしまいますので早急に片付けるようにしましょう。
また床下に廃材が放置されていないかを確認するためにも床下点検をおこなっておく事は有効です。ご自身での点検が難しい場合にはシロアリ駆除業者などに点検を依頼しましょう。
その他、自分でも出来るシロアリ対策として有効なものを19選まとめました。具体的な方法は以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧下さい。
・ 日本しろあり対策協会に加盟
・ しろあり防除施工士が必ず対応
・ 無料の床下調査、工事後5年間の毎年点検
近年の住宅でシロアリが発生する原因
環境的な意味合いでシロアリが発生する原因はここまでに紹介した4つですが、最近の住宅環境においては特殊な原因でシロアリが被害を及ぼすケースも見られます。
珍しいケースではありますが、ここでは3つほどご紹介いたします。
断熱材の落下
近年の住宅では断熱性能を高めるため床下に断熱材を設置しています。実はこうした断熱材はシロアリの格好のエサとなり、特に断熱材が床下に落下してしまっているようだとシロアリ被害に遭いやすくなります。
上記の写真では床下で落下した断熱材が地面に直接触れてしまい、そこからシロアリが蟻道を作って住宅に侵入しています。
また以下の写真ではスタイロフォームと呼ばれる断熱材がシロアリ被害に遭っている事が分かります。
こうした断熱材の落下や劣化はシロアリ被害の原因ともなりますので、定期的に床下を確認する事が重要です。
基礎断熱
基礎断熱とは住宅の基礎部分に断熱材を張り合わせて建てられる工法で、住宅の断熱性能を高められるとして人気があります。
しかし基礎断熱工法で建てられた住宅は、基礎と断熱材の隙間にシロアリが入り込みやすくシロアリ被害のリスクがとても高いです。実際に私たちアリプロにも基礎断熱工法のシロアリ駆除依頼をいただく事がありますが、すでに設置してある断熱材の撤去からはじめるので費用も高額になります。
ハウスメーカーによっては防蟻対策の施された断熱材を使用するケースもありますが、こうしたリスクが常にあるという事は理解しておきましょう。
窓の結露
住宅の窓で発生する結露もシロアリが発生してしまう原因となります。特にアルミサッシなどの場合には結露が発生しやすく、周辺の木材が濡れてしまう事によりシロアリをおびき寄せてしまいます。
日常的に拭き掃除をする事も重要ですが、結露がひどい場合には二重窓(二重サッシ)などのリフォームをおこなう事により改善も図れます。
こうした住宅内部の結露には十分に注意するようにしましょう。
シロアリが発生する原因への最大の対策はシロアリ駆除
シロアリが発生する原因への対策はある程度ご自身でも行えますが、その全てを実施したとしてもシロアリが住宅に侵入してくる可能性は否定できません。
現代におけるシロアリへの最大の対策は、シロアリ駆除(消毒)を実施することです。
国土交通省の補助事業にておこなわれた「シロアリ被害実態報告書」では、築15年以上の住宅の4件に1件はシロアリ被害に遭っているというデータもあります。
一度シロアリ駆除をおこなうと5年間は薬剤の効果があり、住宅に関する保証も付きますので安心です。
もしもシロアリ駆除を実施しておらず、シロアリに対して不安な状況である場合にはシロアリ駆除を実施する事をおすすめいたします。
なお、アリプロでは床下調査、お見積もりは無料で承りますのでお気軽にご相談ください。
・ 日本しろあり対策協会に加盟
・ しろあり防除施工士が必ず対応
・ 無料の床下調査、工事後5年間の毎年点検
原因がなくても発生してしまうシロアリ
ここまでにシロアリが発生してしまう原因と対策を紹介しましたが、これらの原因が無くとも発生するシロアリが「アメリカカンザイシロアリ」という種類のシロアリです。
元々は外来種のシロアリですが、日本でも20以上の都道府県で被害が確認されています。
アメリカカンザイシロアリは湿気がなくとも生活する事ができ、住宅の2階や屋根裏にも被害を及ぼすとても厄介なシロアリです。
ご自身でシロアリ対策をおこなっていたとしても油断せず、この後に紹介するシロアリの初期症状のようなものがあれば、すぐにシロアリ駆除業者に相談するようにしましょう。
アメリカカンザイシロアリについて詳しく知りたい方は以下の記事も参考にして下さい。
シロアリが発生した場合の初期症状
シロアリが発生する原因にいくら対策を講じても、シロアリ消毒を行っていなければ一定の確率でシロアリ被害は発生してしまいます。
ここからはシロアリ被害が起きた場合の初期症状として現れる現象をご紹介します。
初期症状① 羽アリが発生する
住宅にシロアリ被害が起きていると、4月から7月の時期に大量の羽アリが発生する事があります。
これはシロアリが繁殖のために飛び立つ「群飛(ぐんぴ)」と呼ばれるもので、写真のように室内にも大量の羽アリが発生する事があります。
こうした羽アリを発見した場合にはシロアリ被害に遭っている可能性が非常に高いため、早急にシロアリ駆除業者に相談するようにしましょう。
なお住宅に被害を与えないクロアリも羽アリになる事がありますが、発生する時期に注目すれば見分ける事は容易です。
また発生した羽アリの外見からも「シロアリの羽アリ」なのか「クロアリの羽アリ」なのかを見分ける事が可能で、詳しい見分け方については以下の記事で解説しています。
初期症状② 蟻道が見つかる
先述した通り、シロアリは住宅内に侵入する際に「蟻道」というトンネルのようなものを構築します。
蟻道が床下や住宅の外基礎に出来ている場合にはシロアリ被害が発生している可能性が非常に高いです。この場合も早急にシロアリ駆除業者に点検を行ってもらいましょう。
以下の記事で実際の蟻道の写真を掲載していますので参考にして下さい。
初期症状③ 床や畳が沈む
シロアリ被害に遭い、床材が被害を受けるとフローリングなどがフカフカしたり沈むような感触になる場合があります。
この症状に気付いたら、念のため床下点検を行ってシロアリ被害の発生有無を確認するようにしましょう。
ただし、このような症状はフローリングの劣化など、シロアリ以外の原因で発生している可能性もあります。
ここまでに紹介した以外のシロアリの初期症状については以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
・ 日本しろあり対策協会に加盟
・ しろあり防除施工士が必ず対応
・ 無料の床下調査、工事後5年間の毎年点検
シロアリ駆除費用の相場
最後にシロアリ駆除費用の相場についてお伝えいたします。
私たちアリプロが独自にインターネット上に価格を表記しているシロアリ駆除業者26社の平均価格を調べたところ、平均単価は1㎡あたり1,693円という結果となりました。
この単価を住宅の広さ別で算出したものが以下になります。
床下の面積 | 費用(税込) |
15坪(49.5㎡) | 83,803円 |
20坪(66.0㎡) | 111,738円 |
25坪(82.5㎡) | 139,672円 |
30坪(99.0㎡) | 167,607円 |
35坪(115.5㎡) | 195,541円 |
40坪(132.0㎡) | 223,476円 |
上記表はあくまでも参考価格となりますが、実はシロアリ駆除の業界では表記価格以外でも費用が発生してしまう「追加料金」が多く発生しています。
特にインターネット上で格安料金で集客を行う「インターネット仲介業者」の場合には、中間マージンも発生するため、下請けとなるシロアリ駆除業者は少しでも利益をあげるために追加料金が発生する事が多々あります。
なぜ追加料金が発生してしまうのか?またどういう業者を選べば追加料金が掛からないのかについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひシロアリ駆除業者選びの参考にして下さい。
シロアリ駆除はアリプロへ!
アリプロは、創業35年以上の歴史を持つシロアリ駆除会社です。東京・千葉・埼玉・茨城に密着し、施工実績4.7万件を突破しました。
アリプロは日本しろあり対策協会に加盟しており、調査や工事を行うスタッフは全員「しろあり防除施工士」の資格を保有しています。床下調査の際には、床下の状況をデジカメで撮影し、お客様にわかりやすくご報告します。
さらに、工事後の定期点検(5年間)や1,000万円の修復保証など、充実したアフターサービスを提供。独自の水害保証も完備しており、万が一のトラブルにも安心です。
お電話は平日および土曜日の8:30~17:30、メールは365日24時間受け付けております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
無料点検の申し込み問い合わせはこちらから
【保有資格】
・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」
・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」