シロアリが怖い害虫であることはわかったけど、「自宅にシロアリがいるかどうか知るためにはどうしたらいい?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
この記事では、シロアリ駆除の専門家が「シロアリ被害の初期症状」を10例紹介します。
もし10例のうち1つでも当てはまれば、お住まいにシロアリが侵入している可能性があるため、早めに調査や駆除を行うことをお勧めします。
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「シロアリの初期症状」の10パターン
シロアリの初期症状を10パターン紹介します。
① 床下や外壁に蟻道(ぎどう)がある
蟻道(ぎどう)とは、シロアリが土や排泄物を使って作る通り道です。シロアリは日光や風に当たると生きていけないため、この中を通って餌や水を運び、生活しています。
シロアリは地中に生活しており、直接目にすることはほとんどありません。そのため、蟻道があることは、シロアリが潜んでいることを示す最も有力な手掛かりです。
シロアリへの不安を感じる方は、ご自宅の外壁に蟻道ができていないかをよく確認しましょう。運良く初期段階の蟻道を発見できれば、シロアリの被害を防ぐことができるかもしれません。
② 羽アリを発見した
春から夏にかけて、シロアリの一部は羽アリとなって巣から出て、一斉に地上に姿を表します。
群飛(ぐんぴ)と呼ばれる飛行を行った後、雌雄のペアを作って巣を作り、繁殖を行います。
もし、室内に多数の羽アリが発生したら、既に住宅内にシロアリが入り込み、被害を受けている可能性が高いです。
③ 床や畳がきしむ、フカフカする
床がきしんだり、フカフカして違和感があるときは、床板がシロアリ被害を受けている可能性があります。フローリングの床だけではなく、畳も被害を受けやすい場所です。
床下の木材がシロアリ被害を受けていると、床の強度を補う工事を行う必要があるかもしれません。
もし畳がシロアリの被害を受けたら、畳に中にシロアリが潜んでいる可能性があるため、すべて交換しなければなりません。
④ 壁や柱、框を叩くとポコポコといった空洞音がする
壁や柱、框(かまち)をさわってへこんだり、ポコポコといった空洞音がする場合は、木材の中がシロアリの食害を受けて空間が出来ている可能性があります。
なお、框(かまち)とは、玄関や床の間などに横に入れる木材を指します。
⑤ 壁や柱、床が変色している
シロアリの被害が進むと、壁や柱、床などの木材が変色することがあります。
シロアリは水分を運びながら木材を食べ進んでいきます。そのため、食跡の周辺の木材が湿気を持ってしまうことが変色の原因です。
このような理由で変色した場合は、シロアリがかなり進んでいる恐れがあります。壁の汚れだと思って放置していると、被害が進行するため、早めに対策を行いましょう。
⑥ 壁や柱が変形し、割れたりへこんだりしている
壁や柱の内部がシロアリの被害を受けると、割れたり、へこんだりするなど、変形してしまうことがあります。
被害が進むと、はっきりと穴が空くこともあります。
建物の修繕に多大な費用がかかってしまう恐れもありますので、このような現象を確認したらすぐにシロアリ駆除業者に相談しましょう。
⑦ ドア・窓の建て付けが悪くなっている
上記の通り、シロアリ被害によって壁や柱が変形することで、ドアや窓が開きにくくなったり、よく閉まらなくなったりすることがあります。
普段、生活をしながらドアや窓の開閉に違和感があったら、シロアリの被害を疑ってみてもよいかもしれません。
⑧ フンのようなものが落ちている
シロアリが住宅の木材の中を食害していると、その下に砂粒のようなものが落ちることがあります。
日本国内でシロアリ被害を起こす主なシロアリには、ヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリの3種類がいますが、そのうちアメリカカンザイシロアリが砂粒状のフンを残します。(ヤマトシロアリやイエシロアリは、人目につく場所にフンを残す習性はありません)
フンが落ちているということは被害が始まっていることを示していますので、被害の拡大を防ぐためには早急な駆除が必要です。
なお、発見したフンはすぐに処分せず、一部をビニール袋などに入れて保管しておきましょう。専門のシロアリ駆除業者に見てもらえば、それがシロアリのものなのか判断できることがあります。
⑨ 壁や柱の中から音がする
壁にシロアリがいると、「カタカタ」と小さな音がすることがあります。
実はシロアリは、危険が迫ったときに仲間に知らせるため「警戒音」を発します。頭を振ったり、床を叩いたりして微かな音を出しますが(タッピング)、この音が部屋の中にも届いて、人間が気付くこともあります。
壁の中からする音は別の生物の可能性もありますが、もしシロアリだったら住宅を損傷させるほどの被害が起こる可能性があるため、音の主がシロアリかものかどうか調査しておくことをお勧めします。
もちろん、壁からの音は別の生物のものである可能性もありますが、住宅の耐久性を下げるほどの被害をもたらすのはシロアリだけです。きちんと調査しておくに越したことはありません。
⑩ 庭の木材に食害の痕跡がある
シロアリは木材なら何でも餌にする生き物です。庭に枯れ木や切り株、廃材、ダンボール、枕木、花壇などがあれば、真っ先にシロアリのターゲットとなります。
庭に発生したシロアリは、そのまま地中を伝って家屋の床下に入り込む可能性があります。あるいは、まだ痕跡を発見できていないだけで、既に家屋に侵入しているかもしれません。
もし庭でシロアリを発見したら、すぐに家屋全体のシロアリの調査・駆除を行いましょう。
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シロアリの初期症状を放置するとどうなる?
上述したシロアリの初期症状を放置してしまったら、どうなるのでしょうか?
初期症状が本当にシロアリによるものだった場合、家屋のシロアリ被害が拡大する恐れが強いです。
シロアリ被害が拡大
シロアリの被害が拡大するということは、床や柱、壁など、より多くの木材が食害を受けたり、腐敗したりしてしまうということです。
シロアリの巣が拡大すれば毎年春に膨大な羽アリの発生が続きますし、箪笥などの木製の家具、衣類などの家財道具まで食害される恐れもあります。
多額の修繕費
自宅が食害を受けたら、修復のために多額の修繕費がかかってしまうかもしれません。シロアリの駆除にかかる費用よりもさらに大きな金額になってしまう可能性もあります。
そのため、多少の費用がかかっても、早めにシロアリの駆除や予防の施工を行ってしまった方が得策だと言えます。
自宅の資産価値の棄損
また、過去にシロアリ被害があると、耐久性の問題があるとみなされ、自宅の資産価値が下がってしまうことがあります。
自宅の売却が難しくなったり、売却額が下がったりするかもしれません。「家じまい」の際に大きな支障となるため、早めに対策しておくのが得策です。
シロアリの初期症状を発見したらどうしたらいい?
シロアリの初期症状を見つけたら、やるべきことはたった一つ。
信頼できるシロアリ駆除業者に相談をして、シロアリの調査や駆除を行ってもらうようにしましょう。
「シロアリなんて見たことないし、うちにいるとは思えない」
「今まで何も問題無かったのだから、大丈夫だろう」
シロアリの初期症状を見つけたのに、そう都合良く判断してしまうと大きな後悔をすることになりかねません。
次のセクションでは「優良なシロアリ駆除業者の選び方」を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
優良なシロアリ駆除業者の選び方
優良なシロアリ駆除業者を選ぶには、次のような点に気を付けることをお勧めします。
日本しろあり対策協会に加盟している
公益社団法人しろあり対策協会に加盟している業者は、シロアリ防除の正しい方法や手順を定めた施工基準に則って施工を行います。
社歴が長く、豊富な実績を持っている
豊富な実績を持つ業者ほど高度な知識やスキルを持っているため、安心して任せることができます。
「地域密着型の独自ブランド企業」である
仲介業者や全国展開する大手企業に依頼するより、地元の業者の方が、地域の事情に精通し、丁寧に対応してくれる可能性があります。
作業内容や点検について丁寧に説明してくれる
住宅メンテナンスに真剣に取り組んでいる担当者なら、深い知識を持ち、どんな質問にも丁寧に答えてくれるはずです。そのような信頼できる業者の方が安心して対応して頂くことができます。
追加料金が発生しないことを明言している
業者によっては、最初の料金を安く見せて契約し、あとから追加料金を請求するようなケースが見受けられます。最初から明解に料金体系を説明してくれる、明朗会計な業者を選ぶようにしましょう。
保証内容が充実している
保証の内容や期間は業者によって差があるため、事前によく確認するようにしましょう。
保証については次の記事で詳しく解説しています。
以上が良い業者を選ぶポイントです。
シロアリ駆除業者の選び方については次の記事でさらに詳細を解説していますのでぜひご覧ください。
【保有資格】
・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」
・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」