シロアリ駆除の保証内容について解説!比較すべきポイントは?

シロアリ

2023/08/31

・シロアリ駆除の保証にはどんな種類があるの?

・業者によって保証内容や期間は変わるのかな?

・保証が付けられない場合はどんなとき?

シロアリ駆除業者を選ぶ際にもっとも多くの人が関心をよせるのは料金ですが、実はシロアリ駆除の保証についても業者によって様々な種類があります。

この記事ではシロアリ駆除をおこなった際の基本的な保証内容から業者によっての違い、保証が付かないケースなどについて解説していますのでぜひ参考にして下さい!

シロアリ駆除の基本的な保証内容

シロアリ駆除をおこなった際は保証が付くことが一般的です。その中でも「再処理保証」と「修復保証」についてはほぼ全ての業者に共通する保証内容となります。

この2種についての説明と、業者によって異なるポイントについて解説していきます。

再処理保証

シロアリ駆除をおこなった際の基本的な保証の一つが「再処理保証」です。(業者によって「再施工保証」などと呼ぶこともあります)

こちらの保証について簡潔に説明すると、「駆除をしてから一定期間の間にシロアリが再発生した場合には無料or割引価格にて駆除を実施します」という内容です。

この保証について必ず確認しておきたいのが、シロアリが再発した場合の駆除が「無料」なのか「割引価格」なのかについてです。この内容は業者によって異なり、当然ながら“無料”で再駆除をしてもらえる方がお客様にとってお得になります。

また割引価格にて再駆除をおこなってもらえる場合には、具体的にいくらなのかについても契約前に確認しておきましょう。

修復保証

続いての基本的な保証が「修復保証」です。(業者によって「修繕保証・賠償保障」などと呼ぶこともあります)

この保証の内容は、「駆除後にシロアリが発生し建物に被害が認められた場合、その修復費用を最大限度額○○万円まで保証します」というものです。

具体的なケースでいうと、シロアリ駆除後に再びシロアリが発生し外壁がボロボロに喰われてしまいその修復費用が120万円必要になってしまったとします。この場合、最大限度額100万円の保証だった場合には100万円分は保証会社が負担してくれ、お客様が実際に支払う費用は20万円で済むというものです。もちろん上記のようなケースで最大限度額300万円の保証であれば、全額を保証会社が負担してくれるのでお客様が費用を支払う必要はありません。

シロアリが再発し建物に被害が起こるケースは稀ですが、万が一の時に役立つ保証となります。この最大限度額はシロアリ駆除業者によって異なり、およそ100万円~1,000万円の業者が多いです。

ちなみになぜシロアリ駆除業者によって保証金額が異なるかというと、こちらの保証は厳密にはシロアリ駆除業者ではなく薬剤メーカーから付与されるもので、シロアリ駆除業者はこの保証を適用させるために工事1件につき一定の金額を薬剤メーカーに支払います。

たとえば保証限度額100万円の保証は1件あたり1,000円で済むのに対し、保証限度額1,000万円の保証は3,000円支払う必要があるなどするため、基本的にはシロアリ駆除の料金が安い業者ほど保証限度額も安くなる傾向にあります。

シロアリ駆除の保証期間について

シロアリ駆除をおこなった際の保証期間はほぼ全ての業者が5年としています。これは薬剤が十分な効果を発揮するのが5年とされているためです。

ちなみに、昔はシロアリ駆除の保証と言えば10年間が当たり前の時代もありました。当時はできるだけ強力な薬剤を使用して薬剤効果を伸ばすことが重視されていましたが、人体に悪影響のある成分も含まれていました。

しかし、現在は薬事法の改定などもあり“人体に悪影響のある成分は使用不可”とされており、有効期間を5年間とする安全な薬剤が主になっています。

協会では5年を超えて長期間有効な薬剤は環境によくないと考えています。そのため認定する薬剤の有効期間は5年になっています。

日本しろあり対策協会より引用

この保証期間については業者によって変わることはほぼありませんが、念のため確認をしておきましょう。

シロアリ駆除の10年保証について

シロアリ駆除業者を探していると、10年保証を謳っている業者をときおり見かける事があります。また知人などから「私の家は10年保証だよ」といった言葉を聞くこともあるかもしれません。

10年間の保証期間がつくのは、次のような2つのパターンが存在します。

新築時のシロアリ予防を行った場合

そもそも住宅を新築する際には「建築基準法」にてシロアリ予防の施工をおこなう事が義務付けられています。

ハウスメーカーや工務店で住宅を新築される際にはシロアリに対して10年間の保証が付くことがありますが、これは“10年間効果を発揮する薬剤を使用している”という訳ではなく、住宅を建ててからでは難しい防除方法をおこなっていたり、築年数が浅い段階ではシロアリ被害に遭いにくいことからハウスメーカーなどが独自で付けている保証になります。

そのため、薬剤の効果が十分に発揮されるのは5年間であるものの、仮に6年目~10年目にシロアリ被害に遭ってしまった場合には建てた会社が責任を取りますという解釈です。

この新築時の10年保証の期間内の場合には、当然ながらご自身でシロアリ駆除をおこなう必要はありません。

10年間の保証を行う業者の場合

新築ではなく既存住宅のシロアリ駆除で10年保証を付けている業者には2パターン存在します。

①初回のシロアリ駆除と5年目(2回目)のシロアリ駆除をセットで契約している。
②他社との差別化のため、6年目~10年目は自社で保証をおこなう。

ここまでに説明しているように、シロアリ駆除剤で10年保証を出せるものは存在しません。

ですのでシロアリ駆除業者で10年保証を謳っている場合には、そもそも2回分(初回と5年目)の工事をセットとして契約しているケースか、薬剤メーカーの保証が切れる5年目以降は、自社で責任を持つというケースの2通りです。

ここで注意していただきたいのは、もしも工事をおこなったシロアリ駆除業者が倒産などしてしまった場合です。

①の2回分をセットで契約しているケースで1~4年目にシロアリ駆除業者が倒産してしまった場合には2回目のシロアリ駆除代金をすでに支払っているにも関わらず工事がおこなわれない事になってしまいます。(契約段階でこのようなケースの対処法が明記されていれば問題ありません)

また②のケースでも、もし10年保証の途中でシロアリ駆除業者が倒産してしまった場合には6~10年目の保証は無いものと同様になります。(薬剤メーカーの保証は必ず5年のため)

このように10年保証をおこなっているシロアリ駆除業者にはリスクもありますので、検討される際は念頭においておきましょう。

シロアリ駆除後の定期点検について

多くのシロアリ駆除業者では、工事後にシロアリが発生していないかをチェックする床下の定期点検を実施します。よくあるケースとして

・工事後、5年目に点検(5年で1回)
・工事後、1年目、3年目、5年目に点検(5年で3回)
・工事後、毎年点検(5年で5回)

などのパターンがあり、実施される定期点検の回数は業者によって様々です。

ここまでに説明した「再処理保証」と「修復保証」はいずれも“シロアリが再発した”際に初めて効果を発揮するものです。

このシロアリの再発というのは普通に過ごしていると中々気付けるものではなく、床下を点検して初めて発見される事がほとんどです。ですので保証内容を十分に生かすという意味でも、なるべく高頻度で定期点検を実施してくれる業者を選ぶことをおすすめします。

ただし、シロアリ駆除業者によってはこの定期点検を“追加商談”の場として利用しているケースもあるので注意が必要です。

たとえばシロアリ駆除工事をおこなった翌年の定期点検で換気扇を勧められたりなどです。もちろん本当に床下の湿気が強く必要なケースもありますが、このような追加商談をおこなうためだけに定期点検を実施している業者も存在しますので、業者選びの際は信頼できる業者かどうかも合わせてチェックしておきましょう。

シロアリ駆除の保証が付かない、対象外となるケース

せっかくシロアリ駆除工事をおこなったにも関わらず保証が付けられないケース、また保証が付いていたとしても保証が無効になってしまうケースも存在します。

業者によって内容は様々ですが、一般的な保証が付けられないケース、また保証が無効になってしまうケースについて解説します。

保証が付かないケース

シロアリ被害が甚大

シロアリ駆除をおこなう際、すでにシロアリ被害が甚大に発生しており木部などがスカスカになっていると保証が付けられない事が多いです。

これはせっかくシロアリ駆除をしても薬剤が木部に留まらないため、シロアリが際発生するリスクが極端に高まるからです。

雨漏りをしている

現在進行形で雨漏りが起きている住宅はシロアリ駆除の保証対象外となります。

せっかくシロアリ駆除をしても雨漏りによって薬剤の効果が消失してしまうからです。

このようなケースでは、シロアリ駆除より先に雨漏りの修繕をおこなう事をおすすめいたします。

シロアリ駆除を実施できない場所がある

床下の一部が基礎で囲われており、床下全体を施工できないケースでは保証を付けられない業者がほとんどです。

ただしその場合でも、基礎の一部を開口して全体の施工をおこなったり、侵入できない場所に室内から点検口を設置するなどして全体の施工がおこなえたりすれば、保証は付けられます。

保証対象外となるケース

漏水や水害などで床下浸水してしまった

水回りの設備不良による漏水や、水害による床下浸水などが起こってしまった場合には、保証期間中であっても対象外となってしまいます。

床下に水が侵入することにより薬剤の効果が消失してしまうためです。

ただし、一部の業者ではこうした漏水・水害時の保証をおこなっている業者も存在します。

増改築を実施したのに防除をしなかった

リフォームなどで増築をおこなった場合、増築部分ではシロアリ駆除を実施していない事になるので危険度は高まります。もし増築部からシロアリが発生し、防除をおこなった建物まで被害が及んだ場合には保証対処外となってしまいます。

この場合には増築完了後すぐにシロアリ駆除業者に連絡をし、増築部の防除もおこなってもらうようにしましょう。

アメリカカンザイシロアリによる被害

通常のシロアリ駆除の保証ではヤマトシロアリ、イエシロアリの2種が対象となっており、外来種であるアメリカカンザイシロアリの被害が発生した場合には保証対象外となるケースがほとんどです。

このアメリカカンザイシロアリによる被害は非常に稀ですが、もし発生してしまった場合には床下のシロアリ駆除だけでなく特殊な処理を施さなければなりません。

保証が付かない、保証対象外となるケースまとめ

保証が付かないケース

・シロアリ被害が甚大
・雨漏りしている
・シロアリ駆除を実施できない場所がある

保証対象外となるケース

・漏水や水害で床下浸水してしまった
・増改築をしたのに防除の施工をしなかった
・アメリカカンザイシロアリの被害

上記以外にも業者によっては保証が付かない・保証対象外となるケースがあるため、契約前に確認しておくようにしましょう。

シロアリ駆除の独自保証

最後に、シロアリ駆除の保証については業者によって独自の保証を付けているところも存在します。ここからは関東エリアにてシロアリ駆除をおこなう私たちアリプロの独自保証について解説させていただきます。

漏水・水害時の無償対応

アリプロでは工事をおこなったお客様の住宅で漏水や水害により床下浸水が発生してしまった場合、無償にてもう一度シロアリ防除の施工を実施させていただきます。

お住いのエリアによっては台風や大雨で床下浸水が起こりやすい場所もございますで、そうしたエリアにお住いの方に大変喜ばれております。

※無償での対応は保証期間5年間の間で1度限りとなります。

浴室リフォーム時の無償予防

在来工法(タイル貼り)の浴室からユニットバスへリフォームをされる際には、解体工事日に合わせて無償にて浴室部分の予防の施工を実施します。

他社ではこのような浴室リフォームをおこなうと保証対象外となってしまったり有償での防除が必要となるケースがほとんどです。

売却時の名義変更

シロアリ駆除工事を実施した住宅を売却される場合には、保証が切れるのではなく新たな所有者様のご名義に変更のうえ保証を継続させていただきます。

また新たな所有者様のお立会いのもと、定期点検の実施期間外であっても無償にて床下点検の実施、現状の報告をさせていただきます。

関東エリアのシロアリ駆除ならアリプロへ

アリプロは東京23区、千葉県、埼玉県(一部)、茨城県(一部)にてシロアリ駆除サービスを実施しています。

上述した独自保証に加え、「再処理保証」や「最大1,000万円の修復保証」も完備。定期点検は1年に1度ご訪問させていただきます。

床下点検やお見積もりについては無料でおこなっておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい!日本しろあり対策協会認定のしろあり防除士がお伺いさせていただきます。

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