
日本の戸建て住宅の平均的な広さは、建売住宅で約30坪、注文住宅で約38坪といわれています。
そのため、シロアリ駆除を検討する際に「30坪あたりの費用相場」を知っておくと、全体の目安を把握しやすくなります。
本記事では、シロアリ駆除の専門家が、30坪の住宅におけるシロアリ駆除費用の相場や、面積との関係、さらに費用に差が出る理由について詳しく解説します。
これからシロアリ駆除を検討している方は、ぜひ参考にしてください。



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30坪の住宅におけるシロアリ駆除費用の相場


一般財団法人経済調査会が公表したデータによると、全国のシロアリ駆除費用の平均相場は、1坪あたり10,725円です。
一方、私たちアリプロが独自に実施した「主要なシロアリ駆除業者19社の平均単価調査」では、1坪あたり7,105円という結果が得られました。
これらの単価をもとに、30坪から40坪の住宅を想定して費用を算出すると、以下の表のようになります。
| 面積 | 経済調査会 (1坪10,725円) | 主要19社の平均 (1坪7,105円) |
| 30坪 | 321,750円 | 213,150円 |
| 35坪 | 375,375円 | 248,675円 |
| 40坪 | 429,000円 | 284,200円 |
いかがでしょうか?「思ったより高い」と感じる方もいれば、「このくらいなら妥当かな」と思う方もいらっしゃるでしょう。
シロアリ駆除費用と面積の関係
ここで改めて確認しておきたいのが、「ご自宅の面積は本当に30坪なのか?」という点です。
というのも、シロアリ駆除費用を算出する際に基準となる「面積」とは、住宅の1階床面積を指します。
そのため、もしご自宅の延床面積(のべゆかめんせき)が30坪であれば、1階部分の床面積はおおよそその半分の15坪程度となるはずです。
次の項では、シロアリ駆除費用と住宅面積の関係について、さらに詳しく解説します。
延床面積と1階床面積の違い


冒頭で、日本の住宅の平均的な広さは30坪〜38坪とお伝えしましたが、これはあくまで延床面積を指します。
延床面積とは、2階建ての住宅であれば1階と2階の床面積を合計した数値のことです。(3階建ての場合は、1階・2階・3階それぞれの床面積を合計します。)
つまり、延床面積が30坪の2階建て住宅の場合、1階床面積はそのおよそ半分の約15坪となります。
シロアリ駆除費用を算出する際には、必ず建築図面などで「1階床面積」の数値を確認しておきましょう。
1坪は3.3㎡に換算できる


建築図面では、面積が「坪」ではなく「㎡(平方メートル)」で記載されている場合があります。
これは単位の違いによるもので、「1坪=3.3㎡」 に換算できます。
つまり、1階床面積が45㎡の場合、約13.6坪(45 ÷ 3.3)と計算できます。
また、シロアリ駆除業者の料金表を見ると、「1坪あたり」ではなく「1㎡あたり」の料金を表示している場合もあります。そのような場合でも、「1坪=3.3㎡」という換算式を用いれば、単価の比較が可能です。
たとえば、「1㎡あたり2,000円」と表記されている業者の場合、「1坪あたり6,600円(2,000円 × 3.3㎡)」と換算できます。
シロアリ駆除の費用は、表記単価だけで決まるわけではありませんが、概算費用を比較する際の参考にしてみてください。
10坪・20坪・30坪・40坪のシロアリ駆除費用は?
ここまでの内容を踏まえて、10坪〜40坪のシロアリ駆除費用の相場を以下の表にまとめました。
必ず1階床面積の数値を確認し、下記の表を参考にしてください。
| 面積 | 経済調査会 (1坪10,725円) | 主要19社の平均 (1坪7,105円) |
| 10坪(33㎡) | 107,250円 | 71,050円 |
| 15坪(49,5㎡) | 160,875円 | 106,575円 |
| 20坪(66㎡) | 214,500円 | 142,100円 |
| 25坪(82,5㎡) | 268,125円 | 177,625円 |
| 30坪(99㎡) | 321,750円 | 213,150円 |
| 35坪(115,5㎡) | 375,375円 | 248,675円 |
| 40坪(132㎡) | 429,000円 | 284,200円 |
いかがでしょうか。これまで延床面積を基準に計算していた方は、1階床面積で算出することで、実際の費用がおよそ半額程度になることに気づかれたのではないでしょうか。
ただし、経済調査会のデータと主要19社の平均の違いからも分かるように、シロアリ駆除費用はケースによって大きく異なります。その理由については、次の項で詳しく解説します。



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業務によってシロアリ駆除費用に違いがある理由


シロアリ駆除の費用は、業者によってかなりの違いがあります。これらの違いが生まれる要因は、大きく以下の6つとなります。
理由①:運営形態の違い


シロアリ駆除業者の運営形態は大きく分けて「インターネット仲介業者」「大手ホームセンター」「地域未着の中小企業」「全国展開する大手上場企業」の4つです。
このうち、「インターネット仲介業者」は下請けとなるシロアリ駆除業者に多くの顧客を紹介すれば利益が出る構造のため、集客のため表記価格を非常に安く設定している事がほとんどです。
しかし表記価格は安くても余計な中間マージンが発生する事もあり、最終的にシロアリ駆除業者が出す見積もりは追加費用などで高額になってしまうケースも発生しています。
このような運営形態の違いが、インターネット上の価格に大きな違いが生まれる要因の一つです。
※それぞれの運営形態の詳しい特徴や平均費用などについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ合わせてご覧下さい。
理由②:保証内容の違い


シロアリ駆除を行うと通常5年間の保証が付きますが、保証内容は業者によって様々です。
たとえば工事後はアフターメンテナンスとして定期点検が付く事が一般的ですが、回数は5年間で1回のみの業者もあれば、毎年点検に来てくれる業者も存在します。
こうした保証内容の違いが、シロアリ駆除費用に違いが出る理由の一つとなります。
※シロアリ駆除に関する保証内容については、以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご覧下さい。
理由③:工法の違い


シロアリ駆除は床下に入り薬剤を散布する方法が一般的です。しかし住宅に床下が無い構造の場合や、どうしても薬剤を使いたくない場合などでは、庭に毒餌を埋め込む「ベイト工法」という選択肢もあります。
このベイト工法は通常のシロアリ駆除と比べると高額になりやすいため、シロアリ駆除費用の違いが生まれる要因の一つとなります。
理由④:薬剤の違い


シロアリ駆除で使用する薬剤によっても費用の違いが生まれます。といっても単純に「高い薬剤の方が効果がある」という訳ではありません。
一般的なシロアリ駆除剤でも十分に人体への悪影響は抑えられていますが、過敏症といわれる方の中には、少しの化学物質でもアレルギーが引き起こされる方がいらっしゃいます。こうした方向けに、化学物質を排除した天然成分のシロアリ駆除剤を使用する場合には、通常のシロアリ駆除剤より高額になります。
しかし注意して頂きたいのは、ほとんどの方は一般的なシロアリ駆除剤で十分という事です。特に薬剤に弱いという方は、こうした天然成分の薬剤をご検討ください。
理由⑤:シロアリの種類の違い


日本で発生するシロアリ被害のほとんどは「ヤマトシロアリ」という種類のシロアリです。
しかし西日本の温暖な地域では「イエシロアリ」という種類のシロアリ被害が、また局所的にですが外来種である「アメリカカンザイシロアリ」という種類のシロアリ被害が発生する事があります。
こうしたヤマトシロアリ以外の種類の場合には、被害が甚大になりやすい事に加え駆除が困難となるケースもあり、同じシロアリ駆除といえど費用に違いがある事があります。
※シロアリの種類別の特徴について詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
理由⑥:住宅構造の違い


工事を行う住宅構造の違いでもシロアリ駆除費用に違いが出る事があります。
たとえば住宅の1階部分が車庫となっている(ガレージ)構造では、車庫部分をシロアリ駆除の面積に含めるのか、または車庫部分は面積に含めずに別途処理をするのか等で金額に違いが出ます。
特殊な構造の住宅では、シロアリ駆除費用に違いが出やすいという事を覚えておきましょう。



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シロアリ駆除の費用が高額になるケース


ここまでに30坪のシロアリ駆除費用の相場と、シロアリ駆除業者による金額の違いについて解説しました。
しかし住宅の状況などによっては、相場のシロアリ駆除費用より高額になってしまうケースも存在します。代表的な例は以下の3つです。
床下への入り口が無い


シロアリ駆除は床下での薬剤散布が基本です。通常はキッチンや洗面所にある「床下収納庫」や「床下点検口」から床下へと侵入します。
しかし住宅によっては床下への入り口が無い場合もあります。こうしたケースでは新たに床下点検口を設置しなければならない事もあるため、その場合には追加費用が発生します。
床下への入り方について詳しくは以下の記事も参考にして下さい。
床下から行けない場所がある


住宅の基礎は通常、コンクリートで作られます。通常の住宅であれば、基礎のコンクリートの部屋と部屋の間に人通口(じんつうこう)と呼ばれる通り道が作られています。
ところが、住宅によってはこの人通口が作られていないために、基礎のコンクリートで入れない場所ができてしまうことがあります。
こうした場合は入れない場所に新しい点検口を設置したり、業者によっては基礎に穴をあけて通れるように(はつり工事)したりする場合があり、こちらでも追加料金が発生します。
シロアリ被害が甚大


シロアリ被害が発生してからある程度放置されていたりすると、被害が住宅の室内や2階にまで及ぶケースがあります。
こうした場合には、床下だけでなく室内でも薬剤を散布する必要があるため、シロアリ駆除費用が高額になるケースが存在します。
注意したいシロアリ駆除の追加費用


ここからは、表記価格の安いシロアリ駆除業者で発生しがちな追加料金について解説します。
以下で紹介する例は、通常のシロアリ駆除業者であれば基本料金に含まれている事が一般的です。
木部処理に追加費用が発生する


シロアリ消毒では床下の土壌面と木部の両方に薬剤を散布する事が一般的です。しかし中には通常料金では土壌面しか薬剤を撒かず、木部まで薬剤を撒く場合には追加料金が発生するといった業者も存在します。
こうした業者はいくら表記価格が安くても、最終的な金額は高額になってしまうケースがあるので注意しましょう。
土間処理に追加費用が発生する


一般的な住宅構造では、玄関や浴室は床下から薬剤を散布する事ができません。(ユニットバスの場合は床下から散布を行えます)
そのため、玄関や浴室でシロアリ駆除を行う際は、床上から小さな穴をあけ薬剤を注入する事が一般的です。これを業者によって「土間処理」や「スラブ処理」といいます。
この土間処理は業者によって通常料金に含めている事もあれば、追加料金として別途費用が発生してしまう事もあります。なるべくなら通常料金に含まれている業者を選ぶようにしましょう。
追加費用が発生する見積もりの例
ここまでに紹介した追加費用が発生した場合の見積もりを、私たちアリプロの費用と比較してみます。
私たちアリプロでは木部処理や土間処理を基本料金に含め、1㎡2,300円にてシロアリ駆除をおこなっています。一方で1㎡あたり1,500円でシロアリ駆除を行うA社では、木部処理や土間処理は別途料金となっていました。
| アリプロ | インターネット 仲介業者A | |
| 単価 (1㎡あたり) | 2,300円 | 1,500円 |
| 基本料金 (単価×50㎡) | 115,000円 | 75,000円 |
| 木部処理の 追加費用 | なし | 15,000円 |
| 土間処理 (スラブ処理) の追加費用 | なし | 1ヵ所20,000円 (玄関・浴室の2箇所で40,000円) |
| 合計 | 115,000円 | 130,000円 |
いかがでしょうか?
表面的な価格だけを見ると誰もがA社の方が安いと感じますが、実際の見積もりを比べてみると私たちアリプロの方が安かったという事例になります。
シロアリ駆除の見積もりではこうした事がありますので、ぜひ表面的な価格だけではなく追加費用の有無についても確認しておきましょう。



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シロアリ駆除業者の選び方
最後に、おすすめのシロアリ駆除業者の選び方について解説していきます。これからシロアリ駆除を検討されている方は、ぜひ参考にして下さい。
日本しろあり対策協会に加盟しているか


日本では、シロアリ駆除の施工方法の研究や薬剤の認定を行う「日本しろあり対策協会」という団体があります。ご自宅のシロアリ駆除を行う場合には、この日本しろあり対策協会に加盟しているシロアリ駆除業者をおすすめいたします。
加盟している業者は日本シロアリ対策協会が推奨する施工要領に沿って工事を行ってくれるため、手抜き工事などの心配がなく安心です。
日本しろあり対策協会 会員名簿
https://www.hakutaikyo.or.jp/meibo
しろあり防除士が対応してくれるか?


上述した日本しろあり対策協会が発行する資格で、「しろあり防除施工士」というシロアリ駆除の専門資格があります。これはシロアリの生態や建物の構造、薬剤の知識などの試験に合格した者が取得する事ができるシロアリ駆除の専門資格です。
この資格が無くてもシロアリ駆除を行う事ができますが、せっかくならこうした専門資格を持つスタッフが対応してくれる業者を選ぶようにしましょう。
保証内容が充実しているか?


記事内でも解説したように、シロアリ駆除後に付けられる保証内容は業者によって様々です。
金額はさほど変わらなくても、業者によっては充実した保証が付けられる場合がありますので、シロアリ駆除業者を選ぶ際はぜひ保証内容も比較するようにして下さい。
床下の写真などを見せてもらえるか?


シロアリ駆除では見積もり時に床下点検を実施します。その際に、床下の状況を口頭だけではなく写真や動画などで撮影してくれる業者を選ぶようにしましょう。
床下は普段目にする事が無い場所なので、口頭の説明だけではその真偽を確かめる術はありません。
参考までに、私たちアリプロが床下で写真を撮り、お客様に説明している様子が以下の動画です。
このように、写真や動画で分かりやすく説明をしてくれる業者は、良い業者といえるでしょう。
余計な追加料金は発生していないか


記事内でも解説したように、表記価格の安すぎるシロアリ駆除業者は追加料金という名目で利益を上げようとします。
一方できちんとしたシロアリ駆除業者は通常料金の価格の中に全ての工事が含まれていますので、表記価格が高くみえても総合的には安く済む事があります。
表面上の価格だけに惑わされず、その料金の中で何を行ってくれるのか?という点に注目して業者選びを行うようにしましょう。
その他のシロアリ駆除業者選びで気を付けたいポイントについては以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧下さい。
まずは専門家による現地調査から始めよう
シロアリ駆除の費用は、実際に床下点検をおこなうまではっきりと確定出来ない事がほとんどです。床下点検をしてはじめてシロアリ被害に気付いたり、床下から行けない場所が分かったりする事があります。
記事内では平均的なシロアリ駆除の費用相場について解説しましたが、正確なシロアリ駆除費用を知りたい方は、ぜひシロアリ駆除業者に現地調査を行ってもらうようにしましょう。
ほとんどのシロアリ駆除業者は現地調査を無料で行ってもらえます。現地調査で何を見てもらえるのか?については以下の記事も参考にして下さい。
30坪の住宅のシロアリ駆除ならアリプロへ!



アリプロは、創業38年以上の歴史を持つシロアリ駆除会社です。東京・千葉・埼玉・茨城に密着し、施工実績4.9万件を突破しました。
アリプロは日本しろあり対策協会に加盟しており、調査や工事を行うスタッフは全員「しろあり防除施工士」の資格を保有しています。床下調査の際には、床下の状況をデジカメで撮影し、お客様にわかりやすくご報告します。
さらに、工事後の定期点検(5年間)や1,000万円の修復保証など、充実したアフターサービスを提供。独自の水害保証も完備しており、万が一のトラブルにも安心です。
お電話は平日および土曜日の8:30~17:30、メールは365日24時間受け付けております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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【保有資格】
・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」
・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」








