
ある日突然、家の中で羽アリが大量発生する事があります。これはシロアリやクロアリの羽アリが、新しい巣を作ろうとする繁殖行為によるものです。
こうした羽アリが大量発生した場合の原因や対処法、そして羽アリの見分け方などについて、シロアリ駆除の専門家であるアリプロが詳しく解説いたします。
家の中で羽アリが大量発生したらアリプロのお任せ下さい。シロアリ駆除の専門資格である「しろあり防除施工士」の有資格者が調査にお伺いいたします。お見積もりは無料ですのでお気軽にご相談下さい。



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「家の中」で大量発生した羽アリの正体は?


家の中で大量発生する羽アリは、私たちが普段よく目にする「クロアリ」の羽アリか、住宅の木材などに被害を及ぼす「シロアリ」の羽アリかの2種類です。
それぞれの中でも種類によって羽アリとなる時期は異なりますが、代表的な種類が羽アリとなって発生する時期は以下の通りです。


シロアリの羽アリは4月から10月頃にかけて羽アリになるのに対し、クロアリの羽アリは6月以降に羽アリとなります。
このことから、4月または5月に家の中に羽アリが大量発生したようであれば、それはシロアリの羽アリである可能性が非常に高いという事がいえます。
4月5月に羽アリとなるのは「ヤマトシロアリ」という種類のシロアリで、日本で最も被害の多いシロアリです。
※シロアリの発生時期については、以下の記事も参考にして下さい。
「家の中」に羽アリが大量発生した原因は?


羽アリが大量発生する原因はシロアリもクロアリも共通しており、「繁殖のため」です。
現在の巣の中の生息数が増えると、一部のシロアリ・クロアリが周辺に新しい巣を作ろうと大量に飛び立ちます。こうした現象の事を「群飛(ぐんぴ)」と呼びます。
つまり家の中で羽アリが大量発生したという事は、住宅内のどこかにシロアリ・クロアリの巣がすでに作られてしまっているという事がいえます。
※シロアリの巣について詳しくは以下の記事も参考にして下さい。
黒い羽アリなのに「シロアリ」?
家の中で大量発生した羽アリが黒色だったとしても、シロアリの可能性があります。
シロアリは土の中や木材の中に潜んでいる時は体が白色ですが、羽アリとなって飛び立つ際には太陽の光などから身を守るためにメラニンを生成し、体を黒色へと変化させるからです。


こうしたシロアリの生態が、大量発生した羽アリをシロアリなのかクロアリなのか混乱させる要因の一つとなっています。
羽アリはどこから「家の中」に出ている?
羽アリが家の中で大量発生した場合、その多くは住宅の床下から来ています。シロアリもクロアリも、床下から壁の中などの隙間を通って室内に侵入します。
参考までに、床下でシロアリ被害が起きていると、以下の写真のようなシロアリの通り道である「蟻道(ぎどう)」が作られています。


この蟻道を床板や壁の中の柱に作り、その中を通って室内へと侵入していきます。以下の動画は、シロアリや羽アリが蟻道の中を通っている様子です。
このように、家の中で羽アリが大量発生した場合には、床下で何らかの異常が起きているサインでもあります。
問題なのは、家の中で大量発生した羽アリが「シロアリ」なのか「クロアリ」なのかという点です。クロアリならば住宅に影響はありませんが、シロアリの場合には住宅の木材が喰われ、耐久性などにも影響を及ぼします。
そこで次の項からは、大量発生した羽アリの応急処置と、羽アリの見分け方について解説していきます。
「家の中」で羽アリが大量発生した場合の応急処置


ここからは家の中で大量発生した羽アリの応急処置についてお伝えします。
シロアリであってもクロアリであっても、大量発生した羽アリの対処法は共通していますので、以下の要領で対応するようにしましょう。
殺虫スプレーは使用しない


羽アリが大量発生すると慌てて殺虫スプレーを使用したくなりますが、極力控えましょう。
もしも羽アリがシロアリであった場合、危険を察知したシロアリが他の場所に移動しようとするなど、被害拡大に繋がる恐れがあるからです。
掃除機で吸い取る


羽アリが発生している場所で掃除機が使えるなら、掃除機で吸い込んでしまうのが一番手っ取り早い解決方法です。羽アリはとても弱い生き物ですので、吸い込まれた際の風圧などですぐに死滅してしまいます。
掃除機の中で繁殖するような事もないのでご安心下さい。
ポリ袋を被せる


羽アリが発生している場所にポリ袋を被せて飛び立たないようにする事も効果的です。袋の口をテープなどで固定し、ある程度袋の中がいっぱいになったら新しい袋と交換するようにしましょう。
シャワーで流す


羽アリが浴室や洗面所で発生している場合には、シャワーで流してしまっても問題ありません。
排水溝に流れても問題はありませんが、気になる方は網目の目皿などで羽アリが流れていかないように工夫しましょう。
ここまでに紹介したいずれかの方法で、大量発生した羽アリへの応急処置を行います。
羽アリが出続けるのはおよそ1~2時間前後となるので、羽アリの発生が落ち着いたなと思ったら、羽アリがシロアリなのかクロアリなのかを見分けます。
羽アリの見分け方【シロアリ・クロアリ】
羽アリがシロアリなのかクロアリなのかを見分けるポイントは、羽アリの外見の特徴と発生時期が分かりやすいポイントです。
外見の特徴で見分ける
シロアリとクロアリの羽アリは一見すると同じように見えますが、実はいくつかの特徴が異なります。
以下の写真はシロアリとクロアリの羽アリの写真、そして続く図解はそれぞれの特徴を表したものです。




シロアリとクロアリの羽アリは、触覚・羽の大きさ・羽の模様・胴体の特徴などが異なります。上記の写真や図解を見て、なんとなくシロアリとクロアリの羽アリは違うものだという事がお分かり頂けたのではないでしょうか?
こうしたシロアリとクロアリの羽アリの見分け方については、以下の記事で画像・動画付きで詳しく解説しています。こちらの写真と図解では判断が付かない方は、ぜひ以下の記事も参考にして下さい。
発生時期で見分ける
シロアリの羽アリとクロアリの羽アリは、1項「家の中で大量発生した羽アリの正体は?」でもお伝えした通り発生する時期にも違いがあります。
以下の図が、それぞれの代表的な種類が羽アリとなる時期を表したものです。


上述した外見の特徴に加えて、いつ家の中で大量発生したのか?という点に注目するとシロアリとクロアリの種類の特定にも役立ちます。
繰り返しになりますが、4月の終わりから5月にかけて大量発生した場合には、シロアリである可能性が非常に高いです。
羽アリの特徴や発生時期から「シロアリ」なのか「クロアリ」なのか判断が付けば、それぞれの対処法へと進みます。もしも判断が付かないようであれば、念のためシロアリである可能性を疑い、シロアリ駆除業者に相談する事をおすすめいたします。



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クロアリの羽アリだった場合


ここまでの羽アリの見分け方をご覧いただいて「クロアリの羽アリ」という確信が持てた場合には、早急に何か対処を行う必要はありません。というのも、クロアリは人間や住宅にとっては無害な生き物だからです。
とはいえ、日常的にクロアリが住宅内に侵入してくるのは不快で耐え難いものがあります。クロアリが住宅内に侵入してくるケースとしては、住宅内に食べ残しがある、隙間が空いているなどが考えられます。
こうしたご自身での対処で解決しないようであれば、専門業者に調査をしてもらうようにしましょう。



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シロアリの羽アリだった場合


羽アリの特徴や発生時期を見て「シロアリの羽アリ」と感じた方は早急な対処が必要です。
シロアリの羽アリが家の中で大量発生したという事は、すでに床下でシロアリ被害が発生している可能性が非常に高くなります。
信頼できるシロアリ駆除業者に相談し、床下の調査やシロアリ駆除を依頼するようにしましょう。
アリプロはシロアリ駆除の専門資格である「しろあり防除施工士」を保有するスタッフが必ず調査、工事にお伺いいたします。お見積もりは無料ですのでお気軽にご相談下さい。



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「羽アリがいなくなった」と感じても
羽アリが家の中で大量発生した後は、何事も無かったかのように羽アリの発生は止まります。(数日間は少量の羽アリが発生することもあります)
しかし注意したいのは、シロアリの巣の中で羽アリとなるのはおよそ1~3%程度で、残りのシロアリは床下で活動を続けているという点です。


羽アリの発生が止まったからと安心して放置してしまうと、シロアリ被害の拡大に繋がりますので、なるべく早く対処するようにしましょう。
※羽アリやシロアリの放置リスクについては以下の記事も参考にして下さい。
シロアリやクロアリの羽アリと間違われる虫
ここからは、シロアリやクロアリの羽アリとよく間違われる虫をご紹介いたします。これらの虫は大量発生する事はほとんどありませんのでご安心下さい。
クロバネキノコバエ


クロバネキノコバエは、双翅目(ハエ目)クロバネキノコバエ科に属する小型のハエの総称です。また、双翅目(ハエ目)キノコバエ科のハエも含めて、広く「キノコバエ」と呼ばれることもあります。
体長は1mmから2mmと非常に小さく、4,5mmから7mm前後あるシロアリの羽アリとは体長で見分ける事が可能です。
ノミバエ


ノミバエは、双翅目(ハエ目)ノミバエ科に属する小型のハエの総称です。具体的には、オオキモンノミバエ、クサビノミバエ、コシアキノミバエなどの種類が含まれます。
主にゴミや腐敗した食品などの不衛生な場所で発生しやすく、家庭ではキッチン、トイレ、浴室、ゴミ置き場などに出没することが多いため、不快害虫として嫌われがちです。
こちらも体長が2mmから4mmと小さいため、大きさで見分ける事が可能です。
メイガ


一般に「メイガ」と呼ばれる昆虫の正式名称は「ノシメマダラメイガ」で、鱗翅目(チョウ目)メイガ科に属する蛾の一種です。「ノシメコクガ」と呼ばれることもあります。
成虫は体長7mmから8mm前後と、シロアリの羽アリの大きさと酷似しているため外見の特徴から見分けるしかありません。
このようなシロアリやクロアリの羽アリを見間違える虫については、以下の記事でさらに詳しく解説していますので、興味がある方はぜひ合わせてご覧下さい。
「家の中の羽アリ」への対策
今後、家の中で羽アリを発生させないためにはどういった対策が有効でしょうか。ここからはご自身でもできる今後の羽アリ(シロアリ)対策についてお伝えいたします。
庭に廃材やゴミを放置しない


住宅にお庭がある場合、そこに廃材(使わなくなった木材)やゴミ等を放置しないようにしましょう。
シロアリは枯れた木を好む傾向にあり、お庭に放置された廃材などはシロアリの格好のエサとなります。また放置された廃材は雨などで水分を含み、なおさらシロアリが寄り付きやすくなってしまいます。
床下のゴミを掃除する


床下は建築時やリフォーム時に発生したゴミが落ちている事があります。シロアリが好まないものであれば問題はありませんが、廃材などがそのまま散乱しているケースもあります。
特に床下が土でできた住宅に廃材などが落ちていると、高確率でシロアリにやられてしまうので、床下点検などをおこなった際に一緒に拾って処分するようにしましょう。
定期的な点検を行う


床下のシロアリ被害は、普通に生活していると中々気づくことができません。こうした被害に早期に気付けるように、定期的な床下点検を行っておく事が望ましいです。
こうしたご自身でできるシロアリの対策(予防法)については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
羽アリ(シロアリ)駆除の費用相場


シロアリ駆除の費用は1階の床面積の広さによって変わります。経済調査会が発表した全国のシロアリ駆除業者の平均単価は、1㎡あたり3,250円とされています。
一方で、私たちアリプロが主要26社のシロアリ駆除業者の単価を調べたところ、平均は1㎡あたり1,693円という事が分かりました。
これらの金額を1階床面積の広さごとに算出したものが以下の表になります。
面積 | 経済調査会 (1坪10,725円) | 主要26社の平均 (1坪5,587円) |
33㎡(10坪) | 107,250円 | 55,870円 |
49,5㎡(15坪) | 160,875円 | 83,805円 |
66㎡(20坪) | 214,500円 | 111,740円 |
82,5㎡(25坪) | 268,125円 | 139,675円 |
99㎡(30坪) | 321,750円 | 167,610円 |
115,5㎡(35坪) | 375,375円 | 195,545円 |
132㎡(40坪) | 429,000円 | 223,480円 |
いかがでしょうか?
同じ住宅の広さでもシロアリ駆除業者によって費用にかなり差がある事が分かります。
こうしたシロアリ駆除業者の費用の差はなぜ生まれるのか?などについては、以下の記事で詳しく解説していますので、これからシロアリ駆除を検討されている方は合わせてご覧下さい。
羽アリ(シロアリ)駆除業者の選び方
最後に、家の中に羽アリが大量発生した場合に、どのようなシロアリ駆除業者に依頼すべきかという点について解説いたします。
日本しろあり対策協会に加盟している


日本でシロアリ駆除に関する団体として最も信頼されているのは「日本しろあり対策協会」です。シロアリ駆除の工事手法や薬剤に関する研究をおこなっています。
この日本しろあり対策協会に加盟しているシロアリ駆除業者であれば、認定された安全や薬剤を使用してくれたり、協会の仕様を遵守した工事を行ってくれるなどのメリットがあります。
加盟業者はインターネットでも確認する事ができますので、団体の加盟業者の中から業者選びをする事をおすすめいたします。
日本しろあり対策協会:会員名簿「https://www.hakutaikyo.or.jp/meibo」
しろあり防除施工士が対応してくれるか?


上述した「日本しろあり対策協会」では、シロアリの生態や薬剤に関する試験に合格した者に「しろあり防除施工士」という資格を発行しています。
この資格を保有していれば確かな知識と技術がある事が認められますので、調査や工事に来てくれるスタッフがしろあり防除施工士の有資格者であるかどうかを確認するようにしましょう。
定期点検を実施してくれるか?


シロアリ駆除の工事後は、5年間の保証と共に定期点検を実施する事が一般的です。
この定期点検の回数は、「5年間で1回のみ」の業者もあれば「5年間で5回(毎年)」の業者もあり様々です。
なるべくなら、こうした定期点検を多く実施してくれる業者を選ぶようにしましょう。
また、こうしたシロアリ駆除業者の選び方については以下の記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧下さい。
家の中で羽アリが大量発生したらアリプロへ!



アリプロは、創業35年以上の歴史を持つシロアリ駆除会社です。東京・千葉・埼玉・茨城に密着し、施工実績4.7万件を突破しました。
アリプロは日本しろあり対策協会に加盟しており、調査や工事を行うスタッフは全員「しろあり防除施工士」の資格を保有しています。床下調査の際には、床下の状況をデジカメで撮影し、お客様にわかりやすくご報告します。
さらに、工事後の定期点検(5年間)や1,000万円の修復保証など、充実したアフターサービスを提供。独自の水害保証も完備しており、万が一のトラブルにも安心です。
お電話は平日および土曜日の8:30~17:30、メールは365日24時間受け付けております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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【保有資格】
・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」
・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」