
「シロアリの巣はどこにあるの?」「もし見つけたら、どうやって駆除すればいいの?」
シロアリの巣について、そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな疑問にシロアリ駆除の専門家が詳しくお答えします。この記事を読めば、シロアリが巣を作る場所や、巣を見つけたときの駆除方法について知る事ができますので、ぜひご覧下さい。
アリプロはシロアリ駆除の専門資格である「しろあり防除施工士」の有資格者が調査、工事を行います。お見積もりは無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。



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シロアリの巣の場所と特徴
シロアリの巣が作られる場所や特徴は、シロアリの種類によって大きく異なります。
ここでは、日本で被害が多い代表的な3種類のシロアリ—「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」「アメリカカンザイシロアリ」—の巣の特徴について解説します。
ヤマトシロアリの巣の場所と特徴
日本で最も被害が多い「ヤマトシロアリ」は、被害を受けた木材の中に巣を作るのが特徴です。つまり、シロアリ被害が発生している木材=ヤマトシロアリの巣ということになります。
ただし、ヤマトシロアリは1つの巣だけで活動するわけではありません。住宅によっては、複数の場所に巣を作る可能性があります。


また、王アリや女王アリがいる巣は地下深くや大木の根元などに形成されることが多く、専門の駆除業者でも発見が難しいケースがあります。
住宅では玄関や浴室の床下、庭では廃材やウッドデッキなどに巣が作られることがあります。
ヤマトシロアリの画像や詳しい特徴については、以下の記事もあわせてご覧ください。
イエシロアリの巣の場所と特徴
イエシロアリは、日本で2番目に被害が多いシロアリで、「本巣(ほんす)」と「分巣(ぶんす)」と呼ばれる2種類の巣を構築 します。
王アリや女王アリがいる本巣 は、大木の根元や地中深くに作られます。そして、そこから枝分かれするように床下や家屋の中に分巣を作ります。


イエシロアリの被害範囲は100m以上 に及ぶとされており、本巣が住宅の近くにない可能性が高いため、発見が困難です。
一方、分巣は住宅内の被害が大きい場所(床下や壁の中など)に形成されることがあり、球体や石板のような形状をしています。見た目はハチの巣のように、薄い壁が何層にも連なっているのが特徴です。
イエシロアリの画像や詳しい特徴については、以下の記事もあわせてご覧ください。
アメリカカンザイシロアリの場所と特徴
外来種であるアメリカカンザイシロアリの巣は、ヤマトシロアリと同様に、被害を受けた木材の中に作られます。


しかし、ヤマトシロアリが床下など湿気の多い環境 に巣を作ることが多いのに対し、アメリカカンザイシロアリは2階や屋根裏など、乾燥した木材の中にも巣を作るのが特徴です。
また、巣ができた木材には「糞孔(ふんこう)」と呼ばれる小さな穴が開けられ、そこからフンを排出するという特徴があります。このようなフンが見つかった場合、近くにアメリカカンザイシロアリの巣がある可能性が高いです。


アメリカカンザイシロアリの画像や詳しい特徴については、以下の記事もあわせてご覧ください。
シロアリの巣は拡大していく?
ここまで紹介したように、シロアリは種類によって様々な場所に巣を作ります。
そして、どの種類のシロアリにも共通するのが、繁殖期になると巣の一部のシロアリが羽アリとなって飛び立ち、近くに新たな巣を作ろうとすることです。このシロアリの習性を「群飛(ぐんぴ)」と言います。


シロアリの繁殖期は種類によって異なりますが、毎年4月の終わりから10月頃までとされています。この時期に大量の羽アリが発生し、それを見て初めて住宅にシロアリの巣(被害)があることに気づく方も少なくありません。
参考までに、シロアリの種類別の羽アリが発生する時期は以下の通りです。


上記の時期に大量の羽アリを見かけた場合、それは近くに巣があり、新たな巣を作ろうとしているサインです。被害が広がる前に注意しましょう。
羽アリが発生しても放置すると、巣の拡大を許してしまうため、早めに専門家に相談し、調査や対策を行いましょう。
羽アリを見つけた場合の対処法については、以下の記事も参考にしてください。



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シロアリの巣の駆除方法
シロアリの巣を見つけた場合、ご自身で駆除しようとすることはおすすめしません。
市販の殺虫剤を使用すれば表面のシロアリは駆除できますが、巣の内部に潜むシロアリには効果がありません。それどころか、危険を察知したシロアリが逃げ出し、被害がさらに拡大する恐れがあります。


シロアリの巣を見つけた際は、できるだけ早くシロアリ駆除業者に連絡し、適切な調査と駆除を依頼しましょう。
次の節では、私たちシロアリ駆除業者が行う具体的な駆除方法をご紹介します。
駆除方法①:木部注入処理
シロアリの巣が作られている木材にドリルで穴を開け、薬剤を注入します。


アメリカカンザイシロアリの場合は、木材内部に薬剤が留まりやすいムース状の薬剤を使用するなど、シロアリの種類によって適した薬剤が異なります。
駆除方法②:木部吹付処理
床下の木部表面に薬剤を散布します。


すでに生息しているシロアリはもちろん、これから巣を作ろうとするシロアリにも効果があります。
駆除方法③:土壌処理
床下の土壌面全体に薬剤を散布します。


こうすることで、土中から床下へ侵入しようとするシロアリを未然に防ぐことができます。
駆除方法④:土間処理
玄関や浴室の下は湿気が多く、シロアリの巣が作られやすい場所です。
しかし、住宅の構造上、玄関や浴室の下には薬剤を散布できません。(ただし、浴室がユニットバスの場合は施工可能です)
そのため、玄関や浴室のタイル目地に穴を開け、薬剤を注入する「土間処理」を行います。この作業により、玄関や浴室の下にできたシロアリの巣を死滅させます。


補足:シロアリ駆除で使用する薬剤について
私たちシロアリ駆除業者が使用する薬剤の多くは、「遅効性」の効果を発揮します。
「遅効性」を持つ薬剤は、薬剤に触れたシロアリが他のシロアリと接触することで、その効果を伝播させることができます。これを「伝播効果」と呼びます。


そのため、薬剤に触れたシロアリはしばらく生存し、そのまま巣に帰ることで巣ごと全滅を狙うことが可能です。(ただし、イエシロアリには効果が異なる場合があります)
次の記事では、シロアリ駆除のプロが使用する定番の薬剤を紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。



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シロアリの巣ができた場合の初期症状
シロアリの巣は木材や土の中に作られるため、普段の生活の中で気づくことは困難です。シロアリの巣が住宅に作られると、以下のような初期症状が現れることがあります。
初期症状①:蟻道ができる
ヤマトシロアリやイエシロアリが巣を作る場合、木材の周辺に「蟻道(ぎどう)」という痕跡を残します。
住宅の床下にできることがほとんどですが、外基礎にできる場合もあります。




住宅でこのような蟻道を発見した場合、すでにシロアリの巣ができている可能性があるため、早急な対処が必要です。
蟻道について詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
初期症状②:床や畳がきしむ、フカフカする
シロアリの巣が作られ、木材に被害が及ぶと、床や畳がきしんだりフカフカする現象が起こります。


これは、床や畳を支える「大引(おおびき)」や「根太(ねだ)」といった部材がシロアリに喰われ、耐久性が低下することが原因です。


普段の生活の中でこうした症状に気づいたら、念のため床下点検を実施するようにしましょう。
初期症状③:フンのようなものが落ちている
前述の通り、アメリカカンザイシロアリの巣ができると、周辺にフンのようなものが落ちていることがあります。


こうした症状を発見した場合は、周辺に「糞孔」と呼ばれる穴がないか、またシロアリに喰われた木材がないかを確認しましょう。
以上のようなシロアリ被害の初期症状については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
シロアリの巣を放置したらどうなる?
シロアリの巣や被害を発見したにもかかわらず放置すると、次のような被害が発生します。
被害①:羽アリが大量発生する
前述のとおり、シロアリは繁殖期に大量の羽アリとなって飛び立つ習性があります。


そのため、シロアリの巣を放置しておくと、ある日突然、大量の羽アリが室内に発生する事態となります。
被害②:住宅の耐久性が低下する
シロアリ被害の進行スピードは非常に速く、長期間放置すると、やがて土台や柱にまで被害が及び、住宅の耐久性に影響を与えます。
シロアリ被害だけで住宅が倒壊することはありませんが、大きな地震などが発生した際には、何らかの悪影響を及ぼす可能性があります。


実際に、2016年に発生した熊本地震では、シロアリによる被害(蟻害)が影響し、倒壊したとされる住宅が報告されています。「国土交通省住宅局 熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会報告書」
被害③:修繕費用が発生する
シロアリの巣を放置して被害が進行すると、室内や家財道具にまで影響が及ぶことがあります。
こうした被害は、通常のシロアリ駆除だけでは対処できず、リフォームや家財道具の買い替えなど、余計な出費が発生してしまいます。


シロアリの巣を見つけたら、できるだけ早めに対処することが重要です。
シロアリの巣に関する相談はアリプロへ!



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アリプロは日本しろあり対策協会に加盟しており、調査や工事を行うスタッフは全員「しろあり防除施工士」の資格を保有しています。床下調査の際には、床下の状況をデジカメで撮影し、お客様にわかりやすくご報告します。
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