
シロアリは、私たちが気づかない間に家屋に忍び込み、大切な住まいに深刻なダメージを与える「静かなる脅威」です。そもそも、シロアリは普段どこにいて、どのような経路で住宅へ侵入してくるのでしょうか?
この記事では、シロアリ駆除のアリプロの専門家が「シロアリの侵入経路」について詳しく解説します。シロアリの侵入経路を知ることは、駆除や予防にも役立ちますので、ぜひ参考にしてください。
もし、ご自宅でシロアリの気配を感じたら、一刻も早い対策が不可欠です。アリプロは、専門資格を持つプロが責任をもってシロアリ駆除の施工にあたります。床下の無料診断・お見積もりも実施しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。



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シロアリはどこからやってくる?


日本で被害が多いヤマトシロアリやイエシロアリは、総称して「地下シロアリ」と呼ばれます。その名の通り、普段は地中に生息しており、人間が目にする機会はほとんどありません。
地中に埋まっている木材や切り株などを主食として生活し、巣が拡大するにつれて移動しながら新たなエサ(木材)を探します。
シロアリは常に暗闇の中で生活しているため目が退化しており、動物のように視覚でエサを探すことはできません。そのため、まずは地中を突き進み、障害物にぶつかると経路を変えながら、やがて木材にたどり着くのです。
シロアリの侵入経路


シロアリが住宅に侵入する経路は、大きく分けて2つあります。1つは地中から「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる通り道を形成して侵入する経路、もう1つは羽アリとなって空から住宅に飛来する経路です。
どの方法で侵入するかはシロアリの種類によって異なりますが、日本で発生するシロアリ被害の9割以上は、蟻道を形成して侵入するタイプです。
経路①:「蟻道」からの侵入
シロアリの中でも、地下シロアリと呼ばれる「ヤマトシロアリ」や「イエシロアリ」に共通する侵入経路です。
シロアリは乾燥や日光を嫌うため、土や自分たちのフンを使ってトンネル状の通り道(蟻道)をつくり、その中を通って住宅の木材へと侵入します。




蟻道の中をシロアリが通る様子
このように、住宅の床下や基礎部分に蟻道が形成されている場合は、ヤマトシロアリやイエシロアリの侵入が疑われます。すぐにシロアリ駆除業者へ連絡し、早急に対策を講じるようにしましょう。
※蟻道についてさらに詳しくは、以下の記事をご覧ください。
経路②:羽アリとなって飛来


シロアリの中でも、「アメリカカンザイシロアリ」と呼ばれる種類は、地中からではなく、外部から直接住宅に侵入する危険性があります。
アメリカカンザイシロアリは、7月から10月頃にかけて羽アリとなり、羽アリのまま住宅の木部に飛来して着地し、そのまま木材内部に巣を作ります。そのため、近隣で被害が発生すると隣家にも影響が及ぶことが多く、非常に警戒されているシロアリの一種です。
しかし、以下の図にもある通り、アメリカカンザイシロアリによる被害の割合は1%未満と、まだ発生件数は少ない傾向にあります。


このように、アメリカカンザイシロアリの被害はレアケースとも言え、日本で発生するシロアリ被害の99%以上はヤマトシロアリやイエシロアリによるものです。
このことから、日本におけるシロアリの侵入経路の99%以上は、「地中から蟻道を作って侵入している」といえます。
※アメリカカンザイシロアリの特徴などについては、以下の記事をご参照ください。
家の中で羽アリが発生した場合の侵入経路
シロアリは繁殖期になると、新たな巣をつくるために羽アリとなって飛び立つ習性があります。
住宅の床下などでシロアリ被害が発生していると、この羽アリが室内で大量発生することがあり、その現象によって初めてシロアリ被害に気付く方も多くいらっしゃいます。


室内で羽アリが大量に発生すると、「外部から羽アリが侵入してきたのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、前節で説明したように、ほとんどの場合はすでに蟻道を通じてシロアリが住宅内に侵入しているケースです。
このような現象を発見した場合は、できるだけ早くシロアリ駆除業者に相談するようにしましょう。
なお、羽アリの発生が少量にとどまる場合や、外部からの侵入が疑われるケースについては、以下の記事で詳しく解説しています。



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羽アリの発生時期と見分け方
自宅で羽アリが発生した場合、それが「シロアリの羽アリ」なのか「クロアリの羽アリ」なのかによって、対処法が異なります。
以下は、シロアリとクロアリの代表的な種類が羽アリとして発生する時期を示したものです。


上記をご覧いただくと分かるように、4月〜5月にかけてはヤマトシロアリの羽アリである可能性が高く、6月以降はイエシロアリやクロアリの羽アリである可能性が高まります。
また、以下の画像は、シロアリとクロアリの羽アリの実際の写真と、それらの違いを図解で示したものです。




このように、自宅で羽アリを見かけた場合は、それがシロアリなのかクロアリなのかを見分けることが重要です。
シロアリとクロアリの見分け方については、以下の記事で動画も交えながら解説していますので、ぜひ参考にしてください。
シロアリの侵入を見つけたら


シロアリが住宅に侵入していることを発見したら、まずは落ち着いて対処することが重要です。特にシロアリの場合、市販の殺虫スプレーなどを使用すると、かえって被害が拡大するおそれがあります。
掃除機で吸い取ったり、ガムテープなどで捕獲する程度にとどめ、できるだけ早くシロアリ駆除業者に相談するようにしましょう。
シロアリを見つけた際の具体的な対処法については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。



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シロアリの侵入を防ぐには?
ここでは、シロアリの侵入を未然に防ぐための方法について解説します。
蟻道からの侵入を防ぐ方法
① 床下のゴミを掃除する


床下に木材のゴミなどが放置されていると、シロアリを引き寄せる原因になります。
特に、一度も床下点検を行っていない住宅や、リフォーム直後の住宅では、廃材などがそのまま残されていることがあります。なるべく床下のゴミは取り除き、清潔な環境を維持しましょう。
② 断熱材の落下に注意する


住宅の床下に設置されている断熱材は、シロアリ被害を受けやすい素材のひとつです。特に、断熱材が落下して床下の土壌面に接してしまうと、そこから蟻道が形成され、住宅内への侵入を許してしまうおそれがあります。
定期的に床下点検を行い、落下した断熱材は早めに取り除くなどの対処が必要です。
③ 基礎の周辺を片付ける


住宅の外基礎の周辺には、植木鉢や収納ボックスなどが置かれていることが多く、基礎が隠れてしまっている住宅も少なくありません。
シロアリは日光を嫌うため、このような日陰になる場所に蟻道を作ることがよくあります。住宅の基礎周辺にはなるべく物を置かず、基礎が見える状態を保つようにしましょう。
羽アリの飛来による侵入を防ぐ方法
① 切り株や杭を放置しない


庭に切り株や杭が放置されていると、知らないうちにシロアリの被害を受け、羽アリの発生源になることがあります。そこから羽アリが発生し、住宅内に侵入してくるケースもあります。
庭にはなるべく切り株や杭などを放置せず、早めに撤去するようにしましょう。
② ウッドデッキに注意する


ウッドデッキも、屋外でシロアリ被害を受けやすい場所の一つです。特に、脚の部分が木材でできている場合は、シロアリ被害に遭う可能性が高くなります。
こうした場所から羽アリが発生し、住宅内への侵入を許してしまうこともあります。可能であれば、金属製のウッドデッキに取り替えるか、少なくとも脚の部分だけでも金属製のものに変更することで、シロアリ被害のリスクを減らすことができます。
さらに住宅でのシロアリ被害を防ぐための効果的な対策については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
シロアリ駆除をしておけばシロアリの侵入は防げる?


ご自身で対策を講じることで、シロアリの侵入をある程度防ぐことは可能です。しかし、どれだけ対策をしても、シロアリはわずかな隙間からでも住宅内への侵入を試みてきます。
シロアリの侵入を確実に防ぐためには、やはり専門のシロアリ駆除業者に依頼し、シロアリ駆除施工を実施することが最も効果的です。
シロアリ駆除施工では、床下の土壌やコンクリート面にも薬剤を散布するため、シロアリが土壌から上がってこられないようバリアを張ることができます。


シロアリ駆除の効果は、一般的に約5年間持続します。つまり、5年に1度シロアリ駆除を行っておけば、シロアリ対策としては万全といえるでしょう。



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アリプロは日本しろあり対策協会に加盟しており、調査や工事を行うスタッフは全員「しろあり防除施工士」の資格を保有しています。床下調査の際には、床下の状況をデジカメで撮影し、お客様にわかりやすくご報告します。
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・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」
・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」