6月の夜間や雨上がりの夕方、窓辺の光や外灯に大量の羽アリが集まる光景を目にしたことはありませんか?
私たちが普段「羽アリ」と呼んでいる虫の中には、よく見かけるクロアリだけでなく、シロアリが紛れている場合があります。
シロアリは家の木材を食害し、住まいの耐久性を大きく損なう害虫であり、決して見過ごしてはいけません。
本記事では、シロアリ駆除の専門家が「6月の羽アリ」の正体や対策方法を詳しく解説します。大切な住まいを守るために、まずは羽アリについて正しい知識を身につけましょう。
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そもそも羽アリとは?
「羽アリ」とは、クロアリやシロアリのコロニーが繁殖期を迎えた際に、巣から一斉に飛び出す羽を持つ個体を指す言葉です。
シロアリの羽アリ
クロアリの羽アリ
一般的には、街中や公園でよく目にするクロアリが羽を生やして飛び立つイメージが強いかもしれません。しかし、シロアリにも同様の繁殖形態が存在します。
コロニーが成長し大きくなると、一部の個体が羽を持って巣の外に飛び立ち、新たな巣を形成して王アリや女王アリとなるのです。
「6月の羽アリ」はシロアリの可能性がある?
羽アリが出現するタイミングは種類によって異なりますが、雨が降った後や湿度が高い時期に活動が活発化する傾向があります。
そのため、日本では梅雨が始まる5月下旬から6月ごろにかけて、大量の羽アリの発生が目につきやすいのです。夕方や夜間に照明に集まってくる姿を見かけたら、まずは「どのような羽アリなのか」を見極めることが重要です。
羽アリの主な種類ごとの発生時期をまとめると、以下のようになります。
この図からわかるように、6月はヤマトシロアリの羽アリが減少する一方で、イエシロアリの羽アリが飛び始める時期にあたります。「家の中で羽アリを見かけた」「近所やベランダで大量の羽アリが発生している」という場合は、シロアリの可能性を考慮し、早めに確認することをおすすめします。
「シロアリの羽アリ」と「クロアリの羽アリ」の見分け方
シロアリの羽アリとクロアリの羽アリは、一見するとよく似ているため、どちらなのか判断に迷うことがよくあります。しかし、「触角の形状」「胴体のくびれ」「羽の大きさ」といった特徴に注目することで、簡単に見分けることができます。
シロアリ:腹部のくびれが無く、前羽と後羽の大きさがほぼ同じ。触覚が数珠状。
クロアリ:腹部のくびれがはっきりしており、前羽のほうが後羽よりも大きい。触覚はくの字。
6月に羽アリを見つけた際は、これらの特徴を注意深く観察してみてください。クロアリかシロアリかを正しく見極めることで、適切な対応につながります。
次の記事で見分け方を詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
「6月の羽アリ」がシロアリだった場合の問題
もし、6月に出現する羽アリがシロアリであった場合、住まいに深刻な問題が発生する可能性があります。
シロアリは木材を主な栄養源としているため、家の柱や床下、壁の内部を食害し、建物の耐久性を著しく損ないます。被害が進行すると、床が傾く、柱が空洞化するなどの重大な問題が発生し、リフォームや場合によっては建て替えが必要になるケースもあります。
シロアリ被害の厄介な点は、「気づきにくい」ことです。外観からはほとんど変化がわからず、床や柱の内部がボロボロになって初めて被害に気づくことが多いのです。
さらに、シロアリは群れで移動し、コロニーを拡大していく習性があります。そのため、羽アリの発生を確認した段階で早急に対応しないと、家全体に被害が及び、修復がますます困難になる恐れがあります。
6月に羽アリが出るイエシロアリの脅威
日本でよく見られるシロアリには、「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」が代表的です。ヤマトシロアリは4~5月に羽アリが飛ぶピークを迎えますが、イエシロアリはやや遅れて6~7月に群飛(ぐんぴ)が見られます。
そのため、6月頃に大量発生した羽アリがシロアリである場合、イエシロアリである可能性が高いといえます。
イエシロアリは、一つのコロニーに多数の個体が存在するだけでなく、広範囲にわたって巣を拡大しやすい習性を持っています。
さらに、ヤマトシロアリと比較して、イエシロアリは非常に活発に木材を食害し、被害が短期間で深刻化しやすいことが特徴です。
もしイエシロアリが家の床下や壁の中に侵入していた場合、その被害は予想以上に速いペースで進行する可能性があります。6月という時期は、まさにイエシロアリの活動が活発になり始めるタイミングです。そのため、特に注意が必要です。
「6月の羽アリ」がシロアリだった場合の対処法
6月に見かけた羽アリがシロアリかもしれないと思ったら、次の対処を行いましょう。
羽アリを掃除機で吸い取る
羽アリを掃除機で吸い取りましょう。シロアリは風に弱く、掃除機で吸い取るだけで駆除できます。掃除機内で繁殖する心配はありません。
発生場所を特定して穴を塞ぐ
羽アリが出てきた穴を特定できたら、ガムテープなどで塞ぎます。シロアリは数回にわたって飛び立つため、後続の羽アリを防げます。
専門のシロアリ駆除業者に相談する
上記の応急処置を終えたら、専門のシロアリ駆除業者に相談しましょう。
シロアリの被害は見た目だけではわかりづらく、自己判断で「大丈夫」と放置してしまうと、思わぬ大きなダメージを受けるリスクがあります。プロの業者が調査を行えば、被害の有無と程度を正確に把握し、必要な対策を提案してくれます。
次の記事では、羽アリ発見時の対処法を詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
6月に現れる「羽アリに似た昆虫」
6月にはシロアリやクロアリの羽アリ以外にも、羽のある様々な昆虫が発生します。次が代表的な昆虫です。
クロバネキノコバエ
クロバネキノコバエは小型のハエで、「コバエ」と総称される一種です。プランターや植木鉢の周辺に発生することが多く、特に梅雨の時期に大量発生しやすいことが知られています。
もっとも、シロアリと異なり家屋に被害を与えることはありません。
体長は1mm~2mmしかないためシロアリの羽アリと区別することができます。
ノミバエ
ノミバエも「コバエ」と総称される小型のハエの一種です。ゴミや腐敗した食品がある場所など、不衛生な場所で大量発生することがあります。
体長は2mm~4mmで、羽アリと比較すると小型です。このことを事前に知っていれば区別することができます。
羽アリに似た昆虫はほかにも多数存在しています。次に記事で紹介していますので、ぜひご参考ください。
ただし、「羽アリではないから大丈夫」と安心していたら、実はシロアリだったという例も少なくありません。
判断に迷った場合は、虫の写真を撮影して専門家に確認してもらうのがおすすめです。仮にシロアリでなかったとしても、確実に判別できれば安心感が得られますし、万が一シロアリと判明した場合でも、迅速に対処を進めることができます。
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