冬になると多くの虫の姿が消えるため、「シロアリも冬の間は活動していないのでは？」と思われがちです。

しかしシロアリは冬の間も冬眠する事はなく、もしも住宅にシロアリ被害などがあればそのまま進行し続けます。

この記事では、シロアリが冬の間も活動を続けられる理由や、冬の間に気を付けるべきシロアリ被害などについて解説していきます。

　

冬にシロアリ被害や痕跡を見つけたらアリプロへご相談下さい。シロアリ駆除の専門資格「しろあり防除施工士」を持つスタッフが現地調査、工事にお伺いいたします。調査、お見積もりは無料ですのでお気軽にご相談下さい。

冬でもシロアリが活動できる理由

シロアリは温暖な気候を好む生き物ですが寒くなっても冬眠をするわけではありません。当然夏よりも活動は鈍くなりますが、冬の間も活動を続けています。

虫が活発に活動できる気温を「好適温度」と言いますが、日本で最も被害の多いヤマトシロアリの場合は12℃～30℃、九州などで被害の多いイエシロアリでは30℃～35℃と言われています。

一方で、虫が最低限活動できる気温の事を「活動温度」と言いますが、ヤマトシロアリの場合は6℃、イエシロアリでは10℃と言われています。

シロアリは基本的に土中や木材の中に生息しており、なるべく外気温の影響を受けない場所に巣を作ります。そのため、たとえ外気温が6℃以下であったとしても、シロアリの生息する場所は6℃以上に保たれているケースが多く、このことからシロアリは1年間を通して活動を続ける事ができます。

　

寒冷地でのシロアリ被害

上記の図はヤマトシロアリの生息地域を表すものです。日本中に生息しており、その北限は北海道の「名寄市(なよろし)」という事が分かっています。

参考までに、名寄市の2024年の月毎の最高気温と最低気温のデータが以下です。

名寄市	最高気温	最低気温
1月	0.6℃	-24.6℃
2月	11.9℃	-26.3℃
3月	8.0℃	-20.0℃
4月	26.1℃	-4.6℃
5月	26.0℃	-1.7℃
6月	29.5℃	1.6℃
7月	33.3℃	11.3℃
8月	34.1℃	12.8℃
9月	28.6℃	2.5℃
10月	24.5℃	-1.4℃
11月	13.9℃	-6.2℃
12月	4.4℃	-22.3℃

上記をご覧頂くと分かるように、最低気温が-20℃を下回るような地域でもシロアリ被害が発生している事が分かります。

このことからも、寒冷地以外の本州や九州地方では冬の間でもシロアリ被害が進行している事が容易に想像できるかと思います。

　

近年の冬の住宅事情

ここまでにシロアリは寒さに強いという事が分かりましたが、近年では住宅の断熱性能の高まりも冬のシロアリ被害の一つの要因となっています。

床下においては断熱材の新たな素材なども開発され断熱性能が高まるほか、近年では基礎断熱工法なども床下の温度低下を防いでくれます。

床上で生活する人間が快適になると同時に、床下に潜むシロアリにとっても快適な環境となっている事は間違いありません。

　

注意したい冬のシロアリ被害ポイント

冬の間でもシロアリ被害に遭う事が分かりましたが、どういった点に注意するべきでしょうか？

冬の間に特に注意したいポイントは以下です。

断熱材の落下

室内の断熱性能や底冷えを抑えてくれる断熱材ですが、築年数が経過した住宅では断熱材が床下に落下しているケースがあります。こうした断熱材はシロアリの巣になりやすく、断熱材を伝わって床材までシロアリ被害が進行するケースも存在します。

以下の写真は断熱材が垂れ下がり、地面に接触している画像です。断熱材の中に茶色い線が見えますが、これはシロアリの通り道で「蟻道(ぎどう)」と呼ばれるもので、すでにシロアリ被害に遭っている事が分かります。

このように、断熱材が落下しているとシロアリ被害を誘引してしまいますので、手直しや撤去するなどして対策するようにしましょう。

シロアリの蟻道について詳しくは、以下の記事をご覧下さい。

　

廃材の放置

断熱材同様に、床下の土壌面に廃材などが放置されているとシロアリを呼び寄せる原因となってしまいます。

床に放置された木材と土壌の接触面は空気も通らず、寒さの影響を受けずに容易にシロアリが侵入できると考えられます。

このように放置された廃材などがあれば、取り除くようにしておきましょう。

上記以外にもご自身でできるシロアリ対策などについては以下の記事で詳しく解説しています。

　

冬にシロアリ駆除をしておくべき理由

冬の間にシロアリ被害を見つけたらすぐにシロアリ駆除を行うようにしましょう。シロアリ駆除で使用する薬剤は、夏でも冬でも関係なく効果を発揮してくれます。

また冬の間にシロアリ駆除を行うと、以下のようなメリットも存在します。

　

群飛を防げる

シロアリは春から夏頃にかけて、繁殖のために羽アリとなり巣から飛び立ちます。こうした習性を「群飛(ぐんぴ)」と呼びますが、もしもシロアリ被害がある状態で群飛が行われると、住宅内に大量の羽アリが発生することがあります。

以下の写真は実際に室内でシロアリの羽アリが群飛した様子です。

こうした群飛はヤマトシロアリで4月から5月、イエシロアリで6月から7月に発生します。

冬の間にシロアリ駆除を行っておけば、こうした被害を未然に防ぐ事ができるのでなるべく早くシロアリ駆除を実施するようにしましょう。

シロアリが発生する時期などについては以下も記事も合わせてご覧下さい。

　

被害が進行する前に駆除できる

シロアリは冬の間も活動をしていますが、暖かい時期と比べると被害の進行は遅い傾向にあります。つまり冬の間にシロアリ駆除を行っておけば、被害が大きく進行する前に駆除する事ができます。

シロアリ駆除は時期に関係なく、見つけ次第すぐに行うと良いことを覚えておきましょう。

シロアリ被害の特徴などについては以下の記事も合わせてご覧下さい。

　

スムーズに対応してもらえる

先述したようにシロアリは春から夏にかけて羽アリとなる習性を持ち、毎年この時期になるとシロアリ駆除業者には大量の問い合わせが舞い込みます。

こうした繁忙期の問い合わせは工事が1カ月以上先になってしまうなど、待たされる可能性が非常に高くなります。

こうした緊急の工事をすぐに対処してもらえるのも、冬の間にシロアリ駆除を行うメリットの一つといえます。

　

シロアリ駆除はアリプロへ

アリプロは、創業35年以上の歴史を持つシロアリ駆除会社です。東京・千葉・埼玉・茨城に密着し、施工実績4.9万件を突破しました。

アリプロは日本しろあり対策協会に加盟しており、調査や工事を行うスタッフは全員「しろあり防除施工士」の資格を保有しています。床下調査の際には、床下の状況をデジカメで撮影し、お客様にわかりやすくご報告します。

さらに、工事後の定期点検（5年間）や1,000万円の修復保証など、充実したアフターサービスを提供。独自の水害保証も完備しており、万が一のトラブルにも安心です。

お電話は平日および土曜日の8:30～17:30、メールは365日24時間受け付けております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

無料点検の申し込み
問い合わせはこちらから

　

　

一覧に戻る