庭のあるご家庭にお住まいの方なら、庭に出るシロアリの危険性についてどこかで聞かれたことはないでしょうか。
実際にご自身の庭でシロアリを見つけたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
実は、シロアリは日本国内ならほぼどこにでも生息しており、庭にシロアリが出ること自体は珍しいことではありません。注意したいのは、庭に現れたシロアリが家屋の中にも侵入し、木材を加害する危険性があることです。
この記事では、庭にシロアリが出る理由や、庭でシロアリを発見したときの対処法など、「庭のシロアリ」について、シロアリ駆除業者アリプロが深く解説を行います。
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なぜ庭にシロアリが出る?
庭にシロアリが出やすい理由としては次があります。
木材が多い
シロアリは木材や枯死した木を餌にする昆虫です。また、地面の下に住んでいるため人目にはつきにくいものの、山林にも街中にもどこにでも普通に生きています。
シロアリ、中でもヤマトシロアリは日本全土に分布しているため、人家周辺に現れることもよくあります。
特に庭にシロアリが頻出する理由は、庭は枯れた木がそのままになっていたり、木製の素材でできた物が利用されたりしていることが多く、それらが地面に接しているためです。
湿気が多い
さらにシロアリは、水分の摂取のため、乾燥を嫌い湿度の高い場所を好む習性を持っています。最も被害の多いヤマトシロアリは特に、餌とする木材も一定の湿度を持ったものを食害します。
一般家庭の庭は、地面が土壌のことも多く、どうしても湿気が多くジメジメとしがちです。土壌の水はけが悪かったり、草木に覆われたりしていれば、降雨の後にずっと湿気が残ります。苔が生えていればなおさら湿気は増します。
湿気の多い庭は、シロアリの好む絶好の環境であり、発生する可能性が高まります。
人の目が届かない
完璧に整備や清掃が行き届いた庭なら、庭の隅々にまで視界に入るため、異変があればすぐに気付くかもしれません。
ところが、普通の庭は、草木が生えたり、落ち葉が散乱したりするため、目に入りにくい場所が多くなります。庭木や植木、様々な資材や不用品など、庭に物が増えていくと、ますます死角が増えることになります。
人の目が届かないと、シロアリが蟻道(ぎどう)と呼ばれる通り道を築いたり、木材の被害が始まったりしていても、気付くことができません。いつの間にかシロアリの生息範囲が広まり、被害が大きくなっていきます。
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庭でシロアリが出やすい場所
庭にシロアリが出やすい場所をピックアップすると次のようになります。
庭木(植木)
自然界と同様、シロアリは庭に植えられた庭木(植木)も餌にしてしまいます。
枯れて倒れた木(倒木)や、立ったまま枯れた木(立枯れ)はもちろん、生きていても健康状態が悪く枯れた部分(枯死部)がある木なども、シロアリの食害のターゲットとなります。
切り株
庭木を切った後に残された切り株は、土壌から直接侵入することができ、長い間放置されることも多いため、シロアリの恰好の餌になります。
既に腐食が始まっていると、なおさらシロアリが現れやすくなります。
もっとも、切り株にシロアリがついて分解するのは自然界ではごく当たり前のことで、生態系におけるシロアリの大事な役割の1つだと言えます。
木製の杭
竹垣や花壇の柵、建造物の跡など、様々な理由により庭に木製の杭が刺さったまま放置されることがあります。
このような杭は、長年そのままで劣化しており、土壌に直接触れているため、シロアリに加害されやすい状態になっています。
実際、多くのお住まいで、庭の杭をよく確認してみると、シロアリが既に侵入し、内部の木材を食べているのが見つかることがよくあります。
枕木
庭に埋め込んだ枕木もシロアリの食害を受けることがよくあります。
木材が地中に直接接していることや、雨風や土壌からの湿気、人間が歩くときの圧力などで劣化しやすいことが原因です。
庭に枕木がある方は、シロアリの侵入をいち早くチェックできるように、定期的に点検することをお勧めします。
ウッドデッキ
おしゃれな庭に使われることが多いのがウッドデッキです。
ところがウッドデッキは、その名の通りウッド(木材)でできており、地面に接して作られることが多いです。下は暗所になり、光が当たらず、ジメジメした環境になりがちです。
シロアリからするとウッドデッキまわりは非常に安全な環境で、土壌から直接侵入することができ、人目にもつきにくいため、恰好の餌にしてしまいます。
実際、庭にウッドデッキを備えたお住まいではシロアリ被害が起こりやすい傾向があります。
庭にウッドデッキを作る際は、天然木ではなく人工の樹脂素材でできたものや、シロアリ被害を受けにくい硬い木材(ハードウッド)で作られたウッドデッキを使うようにしましょう。ウッドデッキの木材部分をできるだけ地面から離すことや、ウッドデッキの下地をコンクリートにしてしまうことも有効です。
また、木材表面に定期的に塗装を行うことで木材の防水性能を高め、腐食しないようにすることも大切です。
ウッドフェンス
ウッドフェンスを庭の外周に設置すると、自然な雰囲気を演出することができます。目隠しにもなり、プライベートで落ち着いた庭作りをしたい方に人気があります。
しかし、木材を使うことはやはりシロアリを招き寄せる原因となってしまいます。
ウッドテラスと同様に、ウッドフェンスに関しても、シロアリの被害を減らすためには木材の種類や加工、施工方法などを工夫する必要があります。
廃材(木材、家具など)
不要になった木材や木製の家具などの廃材を庭に置いている方も多いのではないでしょうか?
このような木材は、長期間に渡り放置されてしまうことも多く、シロアリ被害が起こる典型的な場所です。
一時的に置くのはやむを得ないにしても、あまり長期間に渡って、地面に直接木材を置くのは避けた方がよいです。
古紙(ダンボール、新聞、雑誌、古本など)
不要になったダンボールや新聞、雑誌、古本などを、庭に置くケースも多いかもしれません。
もしあれば、そこにシロアリが出る可能性があるため、よく注意する必要があります。
実は、シロアリは木だけでなく、木から製造された紙も餌にすることがよくあります。非常に柔らかい素材であり、シロアリが食べやすい素材だと考えられます。
鉢植え
地面に植えられた庭木(植木)だけでなく、植木鉢に植えられた樹木もシロアリに被害に合うことがあります。
植木鉢が庭の土壌部に接していれば、植木鉢の底穴や、側面に構築した蟻道を通じて、鉢植えに樹木にまで到達して加害する可能性が高くなります。
花壇
花壇は、丁寧に手入れしていないと、枯れた草木や落ち葉などが溜まりやくなります。支柱や外周などに木製のものを使うこともよくあります。
土壌に広く面しており、容易に地下から上がってくることができるため、やはりシロアリの被害が多発しやすい場所です。
以上の通り、シロアリ被害の受けやすい場所を紹介してきました。
いずれの場所であっても、日当たりや通気性が悪いほどシロアリの好む環境になり、被害が発生しやすくなります。
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庭にシロアリを寄せ付けない方法
それでは、庭にシロアリが出ることを防ぐにはどうしたらいいでしょうか?次のような方法があります。
庭の日当たりを良くする
前述した通り、シロアリは日当たりが悪いところを好む習性を持っています。このことは、シロアリが紫外線を吸収するメラニン色素を一切持っていないため、身体が真っ白になっている(そのため「シロアリ」と呼ばれる)ことからもわかります。
シロアリは基本的に地下に生息し、地表を地表を通過するときは蟻道(ぎどう)と呼ばれるトンネルを構築して、日光に触れないようにするほどです。
庭は、周囲の環境の影響や、草木が生い茂ることで、日当たりが悪くなってしまうことがあります。できるだけ、物を減らし、雑草を処分し、適度に樹木の剪定をするなどして、庭の日当たりをよくするように心掛けましょう。
庭全体が日光に照らされれば、シロアリが侵入する危険は大きく下がります。
庭の風通しを良くする
さらに注意したいのが、風通しをよくすることです。シロアリは外気に晒されることを嫌うため、風通しがよい場所には現れません。
前節の日当たりの問題と同様に、雑草の処理や余計な物の処分をするなど、庭全体の断捨離(だんしゃり)に努めれば、庭全体の風通しが改善してシロアリが侵入しにくくなります。
木材を放置しない
前々項で触れた通り、シロアリは庭にある木材には基本的に何にでも加害する可能性があります。
そのため、庭に植えたり、設備として置いたりする木材の量をできるだけ減らし、不要なものは処分することで、シロアリの危険性を減らしましょう。
・増え過ぎた庭木(植木)は一部処分する
・廃材や古紙を置かない
・雑草をこまめに除去する
・ウッドデッキやウッドフェンスは万全の対策をする
切り株の対処
少し難しいのは、伐採した後の切り株への対処です。放置しておけばシロアリが発生するため、伐根(ばっこん)と言って、切り株をすべて地面から取り除くことができればベストです。
ただし、切り株の大きさや根の状況にもよりますが、伐根には相当な手間と時間がかかることが多いです。
もし自分で伐根するなら、スコップで切り株の周囲に穴を堀り、ノコギリや根切りという専門の工具を使って根を切り、引っこ抜くことになります。
もし時間が許すのであれば、あらかじめ除草剤を注入したり、黒いビニール袋で覆ったりして、切り株を完全に枯らすと伐根しやすくなります。とはいえ、数か月から1年以上待つ必要があるため、既にシロアリの痕跡が見られる際はそのような余裕はありません。
もし切り株やその周囲に既にシロアリがついている形跡があるなら、早めに専門のシロアリ駆除業者に相談した方が得策です。
定期点検を行う
以上の対処をした上で、シロアリの定期点検を欠かさず行うようにしましょう。
シロアリはどこにでも生息している昆虫であり、自分では万全の対策をしたと思っても、シロアリが現れてしまうことはよくあります。時間が経過するとまたシロアリの好む環境になり、いつの間にか侵入していることも十分に考えられます。
そのため、庭にある木材全体の状況を見て回ったり、家屋の外周に蟻道が出来ていないかを定期的に確認するようにしましょう。
またご自身でもできる住宅内や床下のシロアリ対策については以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご確認ください。
庭でシロアリを発見したらどうする?
対策したにも関わらず、ご自宅の庭でシロアリを発見してしまったらどうすればよいのでしょうか?
シロアリを発見したときに注意する点
まず注意して欲しい点は、慌てて殺虫剤を吹きかけたり、見つけたシロアリを潰したりしないようにすることです。
庭にシロアリが現れた時点で、既に地面の下に大きな巣を構築している可能性が高く、地表近くのシロアリだけ退治しても、かえってシロアリが拡散して被害が拡大することがあります。
シロアリ駆除業者に相談すべき?
また、庭にシロアリが出たということは、家屋にも既に侵入しているかもしれませんし、これから被害が拡大する可能性もあります。
庭のシロアリへの対処として最も重要なのは、家屋への被害の拡大を防ぐことです。庭でシロアリを見つけても、落ち着いて、冷静に対処するようにしましょう。
もし庭でシロアリを発見したら、まずは被害の状況をよく確認しましょう。周辺の木材を点検し、家屋への侵入の形跡もチェックします。床下や玄関の木材、家屋周辺に蟻道(ぎどう)が作られていないかを丁寧に点検しましょう。
庭の一部でシロアリが見られても、他に侵入した形跡が一切見つからないこともあります。この場合は、過度に恐れる必要はありません。シロアリのついた木材だけを処分し、定期的に周辺を点検するようにしましょう。
一方、もし他所でも広くシロアリの侵入が見られるようなら、早めにシロアリ駆除業者に相談し、お住まい全体のシロアリ防除を行った方がよいでしょう。シロアリの侵入を放置していると、家屋の修繕が必要なほど被害が進行したり、住宅の資産価値に関わる問題になってきたりすることもあります。
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