梅雨の時期になると、家の周りや室内で「羽アリ」を見かけることが増えます。
こうした「梅雨の羽アリ」を目撃すると、「もしかしてシロアリではないか?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
シロアリは家屋の木材を食害し、建物に深刻な影響を及ぼす害虫として知られています。
そこで本記事では、梅雨にあたるおおよそ6月から7月の時期に見られる羽アリの正体や、シロアリだった場合の対処法、さらに似た虫との見分け方について、専門家の視点から解説します。
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そもそも羽アリとは?
「羽アリ」とは、特定の昆虫の名前を指しているわけではありません。
繁殖期を迎えたシロアリやクロアリなどが、次世代のコロニー(巣)を作るために羽をつけて巣から飛び立つ姿を指す総称です。
シロアリの羽アリ
クロアリの羽アリ
また、後述するように、羽アリと見間違いやすい昆虫も存在します。
梅雨は空気中の湿度が高いため、羽アリにとっては身体が乾燥しにくく、活動しやすい時期です。地面の水分量も増えているため、巣作りの環境としても適切な季節となります。そのため、この時期に一斉に飛び立つ羽アリが目につきやすくなるのです。
「梅雨の羽アリ」がシロアリの可能性は?
梅雨に現れる羽アリのすべてがシロアリというわけではありません。クロアリの羽アリも多く発生するため、まずはシロアリかどうかを見分けることが重要です。以下のポイントで判断できます。
時期で判断する
まずは羽アリを見つけた時期を確認しましょう。シロアリやクロアリが羽アリとなる時期は種類によっておおむね決まっています。主要な種の発生時期は以下のとおりです。
この図表のとおり、(沖縄や奄美諸島を除く)日本の多くの地域で、6月はイエシロアリとケアリ、7月にはアメリカカンザイシロアリが羽アリとして発生します。まれにヤマトシロアリも発生するため注意が必要です。
体の形状で判断する
羽アリの身体をよく観察すると、シロアリとクロアリは次の点で区別できます。
シロアリ:腹部のくびれが無く、前羽と後羽の大きさがほぼ同じ。触覚が数珠状。
クロアリ:腹部のくびれがはっきりしており、前羽のほうが後羽よりも大きい。触覚はくの字。
梅雨の時期に突然大量に飛び回る羽アリを見た場合、これらの特徴を観察してみましょう。
次の記事で見分け方を詳しく解説していまうすので、ぜひご覧ください。
「梅雨の羽アリ」がシロアリだった場合の問題
もし見つけた羽アリがシロアリだった場合、以下のような問題が発生する可能性があります。
・耐久性の低下
シロアリが木材を内部から食い荒らすと、家屋の耐震性や耐久性が著しく低下します。大きな地震や台風などの際に想定以上の被害を受けるリスクが高まります。
・修理費用の増大
シロアリ被害を放置していると、被害範囲が拡大して修理費用が膨れ上がる可能性があります。被害が進行するほど、解体や補修が大掛かりになり、結果的に高額な出費が必要になる可能性もあります。
・健康被害の懸念
シロアリ自体は人を直接刺したり噛んだりすることはありませんが、被害が進行することで木材の腐朽やカビの発生など、室内環境の悪化を引き起こします。これによりアレルギー症状や健康被害を招くリスクがあります。
「梅雨の羽アリ」がシロアリだった場合の対処法
梅雨の時期にシロアリの羽アリを見つけたら、下記のステップで対処すると安心です。
羽アリを掃除機で吸い取る
羽アリを掃除機で吸い取りましょう。シロアリは風に弱く、掃除機で吸い取るだけで駆除できます。掃除機内で繁殖する心配はありません。
発生場所を特定して穴を塞ぐ
羽アリが出てきた穴を特定できたら、ガムテープなどで塞ぎます。シロアリは数回にわたって飛び立つため、後続の羽アリを防げます。
専門のシロアリ駆除業者に相談する
上記の応急処置を終えたら、専門のシロアリ駆除業者に相談しましょう。
シロアリ駆除には専門知識や技術、適切な薬剤が必要ですので、自分だけで対処しようとせず、専門家の力を借りることをお勧めします。被害の有無を早急に調査していただき、最適な対策方法を提案してもらいましょう。
次の記事では、羽アリ発見時の対処法を詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
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梅雨に現れる「羽アリに似た昆虫」
梅雨の時期には、「羽アリに似た昆虫」も飛び回ります。次が代表的な昆虫です。
クロバネキノコバエ
クロバネキノコバエは小型のハエで、「コバエ」と総称される一種です。プランターや植木鉢の周辺に発生することが多く、特に梅雨の時期に大量発生しやすいことが知られています。
もっとも、シロアリと異なり家屋に被害を与えることはありません。
体長は1mm~2mmしかないためシロアリの羽アリと区別することができます。
ノミバエ
ノミバエも「コバエ」と総称される小型のハエの一種です。ゴミや腐敗した食品がある場所など、不衛生な場所で大量発生することがあります。
体長は2mm~4mmで、羽アリと比較すると小型です。このことを事前に知っていれば区別することができます。
羽アリに似た昆虫はほかにも多数存在しています。次に記事で紹介していますので、ぜひご参考ください。
さいごに
梅雨の時期に現れる羽アリは、万が一シロアリであった場合、家屋に深刻な被害をもたらす可能性があります。もし怪しい羽アリを見かけたら、まずは体の色や大きさ、羽の形をチェックし、疑わしい場合には専門業者に相談することをお勧めします。
高温多湿の梅雨は、人間にとっては不快な季節である一方、昆虫たちにとっては絶好の繁殖シーズンです。羽アリは本能に従い新天地を目指して飛び立っているにすぎませんが、シロアリの場合は住宅被害という大きなリスクを伴います。羽アリの正体をしっかり見極め、安全で安心な住環境を守っていきましょう。
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