皆さんはシロアリ駆除業者を探すとき、どのような点を比較するでしょうか?
おそらく、駆除にかかる費用の違いを気にされる方が多いのではないかと思います。
シロアリ駆除の費用はそれなりに高額になるにも関わらず、業界をよく知っている人でないとその費用が妥当なのかわかりにくいものです。
そのため、様々なシロアリ駆除業者を見比べたり、見積もりをとったりしても、結局どの業者に依頼すればよいか判断に迷う方も多いようです。
そこでこの記事では、シロアリの駆除業者選びで失敗しないために、シロアリ駆除の費用相場をまずはご紹介します。
記事をよく読んで頂ければ、どんなシロアリ駆除業者でも、それがどのようなタイプの業者で、相場と比較して費用が高いのか低いのか、おおよそ判断できるようになるはずです。
さらに記事の後半では、優良なシロアリ駆除業者を選ぶコツも解説します。長期的なシロアリ対策費用を抑えるために、ぜひ知っておきたい内容ばかりです。
ご自宅に不安な箇所があって相談したいとき、シロアリの姿を見つけたとき、ぜひこの記事の内容を参考にして頂ければ幸いです。
この記事を読めば、
・主要26社を調査したシロアリ駆除費用の平均費用
・業者によってなぜ金額に大きな違いがあるのか?
・追加費用が発生してしまうケース
・シロアリ駆除費用を抑えるコツ
について知る事ができますので、ぜひ参考にして下さい!
・ 日本しろあり対策協会に加盟
・ しろあり防除施工士が必ず対応
・ 無料の床下調査、工事後5年間の毎年点検
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シロアリ駆除の費用はどうやって決まるのか?
そもそも、シロアリ駆除の費用はどうやって決められるのでしょうか?シロアリ駆除に使う薬剤の料金でしょうか?それとも、シロアリを退治することの成功報酬のようなものでしょうか?
その答えは、シロアリ駆除の作業はどのようなものかを知ると理解しやすくなります。
一軒家でのシロアリ駆除の作業は、普段人が入らない暗い床下へ潜り込み、専門の機材を使って地面や建材に薬剤を吹き付けていくのが基本になります。
床下は土や埃、カビにまみれた不衛生な環境で、専門の作業服やゴーグル、マスクなどで身体を保護する必要があります。突然、様々な生き物に遭遇する危険性もあります。体力や精神力が必要とされますし、一定の訓練も受けなければそもそもできない仕事です。
どんなに体力がある人でも、暗く狭い床下をほふく前進しながら薬剤を吹き付けていくのはとても大変な作業です。駆除に要する時間は平均すれば3~5時間前後で、その間ずっと床下で作業を続けることになります。地面や建材などすべての面に薬剤を吹き付けるため、薬剤の量も膨大なものになります。
床下全体にわたってこのような大変な作業を行うことから、シロアリ駆除の料金は基本的に「1㎡あたり」や「1坪あたり」など、作業を行う床下の面積あたりの費用がベースとなっており、薬剤の費用や、専門の機材の使用料などはこの料金の中に含まれていることがほとんどです。
駆除費用をやや高いと感じられる方も多いかもしれませんが、作業の大変さや専門性の高さをふまえて計算されている一面もあります。
なお、シロアリ駆除でいう住宅の面積とは1階部分(床下部分)を指します。2階を含めた「延床面積」やお庭を含めた「敷地面積」ではありませんのでご注意下さい。
さらに、シロアリ駆除業者によって面積あたりの単価やオプション費用、保証などが大きく異なるため、最終的な費用総額も大きく変わってきます。
次のセクションから、シロアリ駆除の費用相場を紹介していきます。
シロアリ駆除費用の相場
シロアリ駆除の費用相場で参考になりそうなデータとして、「一般財団法人経済調査会」によれば全国のシロアリ駆除の相場は1㎡あたり3,250円(1坪あたり10,725円)とされています。
この単価をもとに、一般的な一軒家の住宅の床下面積(15坪~40坪)の範囲内で総額を考えると、シロアリ駆除の費用相場は次のように計算することができます。
床下の面積 | 費用 |
15坪(49.5㎡) | 160,875円 |
20坪(66.0㎡) | 214,500円 |
25坪(82.5㎡) | 268,125円 |
30坪(99.0㎡) | 321,750円 |
35坪(115.5㎡) | 375,375円 |
40坪(132.0㎡) | 429,000円 |
しかし、私たちアリプロが独自でシロアリ駆除業者26社のホームページ等から価格を調査したところ、平均単価は1㎡あたり1,693円(1坪あたり5,587円)である事が分かり、上述した「経済調査会」のデータと2倍近い差が見られました。
26社の平均単価をもとに作成した一軒家の費用一覧は以下です。
床下の面積 | 費用(税込) |
15坪(49.5㎡) | 83,803円 |
20坪(66.0㎡) | 111,738円 |
25坪(82.5㎡) | 139,672円 |
30坪(99.0㎡) | 167,607円 |
35坪(115.5㎡) | 195,541円 |
40坪(132.0㎡) | 223,476円 |
※調査をおこなった26社は以下のリストから確認できます。
シロアリ110番
害虫駆除救急隊
シロアリ駆除の窓口(ROY株式会社)
生活救急車
シロアリ駆除お助け隊
シロアリ駆除隊
ジャパンアットレスキュー
木材防腐防蟻処理協同組合(住宅生活事業協同組合)
アサンテ
サニックス
カインズ
コメリ
デーツー
コーナン
DCMカーマ
島忠ホームズ
ジョイフル本田
アリプロ(セスコ)
シロアリ本舗
株式会社チューガイ
シロアリ一番
雨宮
株式会社マルゼン
ヤマトシロアリ研究所
三共防除株式会社
サンキョークリーンサービス
なぜここまでシロアリ駆除業者の表示価格と「経済調査会」のデータに差が見られるのでしょうか?
それはシロアリ駆除業者がホームページ等に記載された金額以外にも、余計な費用が掛かっているという事にほかなりません。
実はシロアリ駆除の費用で本当に問題になるのは、「本当にこの費用だけで済むのか?」ということです。この問題をよく理解するために、次以降のセクションでこの平均費用の詳細を深堀りしていきます。
シロアリ駆除業者のタイプ別平均費用
ひとくちにシロアリ駆除業者といっても、その運営形態や営業方法は様々です。現在ではシロアリ駆除を依頼する先としてはおおまかに「インターネット仲介業者」「ホームセンター・ハウスメーカー」「地域密着型の中小企業」「全国展開する大手企業」の4タイプに分類することができます。
実は上記4つのうち、どこに依頼するかで工事の品質(下請け業者か否か)や、中間マージンの有無が異なります。
参考までに、このタイプ別に費用の平均を算出すると次のようになりました。
業者のタイプ | 単価 (1㎡あたりの税込費用) |
インターネット仲介業者 | 1,224円 |
大手ホームセンター ハウスメーカー | 1,944円 |
地域密着型の 中小企業 | 1,938円 |
全国展開する 大手企業 | 3,025円 |
全タイプの平均 | 1,693円 |
ご覧の通り、タイプによって平均単価に大きな違いが出ることがわかります。
タイプ別に見ると、安いのはインターネット仲介業者の1,224円(1坪あたり4,039円)、高いのは全国展開する大手企業の3,025円(1坪あたり9,982円)という事が分かりました。
これだけを見ると、「インターネット仲介業者に依頼すれば安く済ませられるからそれでよい」と思われるかもしれません。
ところが、シロアリ駆除業者のタイプ1つ1つについて、特長やメリット・デメリットなどをよく考慮していくと、そう単純ではないことがわかります。次の項より解説していきますのでぜひじっくりご覧ください。
インターネット仲介業者
圧倒的な格安費用を武器にインターネットで集客しているのが、インターネット仲介業者です。
ホームページはシロアリ駆除業者が運営しているように見えますが、実はホームページを開設して申し込みを受け付けているのはIT系の会社です。お客様から依頼を受け付けた場合には、下請けとなる小規模(個人の場合もある)シロアリ駆除業者にそのまま発注をおこないます。
こうしたインターネット仲介業者は下請けとなるシロアリ駆除業者にお客様を紹介する事によって収益を上げているため中間マージンが発生してしまいます。業者にもよりますが、およそお客様を1人紹介するたびに2万円~3万円程度が相場のようです。
仲介業者としてはとにかく1件でも多くの問い合わせを獲得するために、1㎡あたりの単価を極めて低く表示しています。
このようなインターネット仲介業者に登録している下請け業者のレベルはまちまちで、施工方法や品質、資格の有無などのルールも統一されていません。なかには手抜き工事や誠実な対応ができない業者が来てしまうこともあります。
また最も問題となるので追加料金の発生です。ホームページの表記は低価格のため安心してしまいますが、シロアリ駆除業者にとっては利益の少ない単価に設定されていますので、どうにか追加料金で少しでも利益を上乗せしようとする傾向にあります。
安さを理由に選んだにも関わらず、最終的な見積もりは後述する高品質なシロアリ駆除業者と変わらない金額になってしまうケースも見受けられます。
また1件あたりの金額が安くなるため、工事後の保証やアフターフォローも不十分な傾向にあります。たとえばシロアリ駆除では5年間の保証が付く事が一般的ですが、保証期間中に一度も定期点検が行われないというケースも存在します。
もちろん下請けとなる業者には良い業者も存在しますが、こうしたリスクも業者選びの際に考慮しておくようにしましょう。
なお次のような記載がある場合はインターネット仲介業者である可能性が高いです。よく注意して確認するようにしましょう。
・価格が安すぎる(1㎡あたり1,000円台前半以内)
・全国エリアに対応している
・24時間365日対応している
・加盟業者、協力業者などの表記がある
大手ホームセンター・ハウスメーカー
大手ホームセンターも店頭でシロアリ駆除のサービスを案内しています。ホームセンター自体に知名度がある上に、住まいに関する専門店というイメージから安心感もあるかもしれません。店舗が自宅の近くにあれば、気軽に相談もしやすいです。
しかし、大手ホームセンターにシロアリ駆除を依頼した場合も、実際に工事をおこなうのは下請業者です。ホームセンターが申し込みを受け付けた後、店舗の近くに営業所を構える小規模~中規模の下請業者に連絡が行き、工事を行うことになります。
またホームセンターに依頼した場合もインターネット仲介業者同様に中間マージンが発生するため、元々の表記価格が高めに設定されているか、表記価格が安くても追加料金が発生してしまう可能性があります。
また住宅を建てたハウスメーカーでもシロアリ駆除の営業を受ける事があります。たしかに住宅を建ててくれたハウスメーカーならば安心と思えますが、実際にシロアリ駆除工事をおこなうのは提携している小規模~中規模の下請け業者です。下請け業者はホームセンター同様にハウスメーカーに対して一定の手数料を支払いますので、どうしても無駄な中間マージンが発生してしまいます。
このような事から、ホームセンターやハウスメーカーでシロアリ駆除を行うと予期しない追加料金が発生したり、価格と見合わない保証となってしまうケースが存在します。とはいえホームセンターやハウスメーカーは店舗やブランド力もあり信用が大事ですので、大きなトラブル等は発生しづらい傾向にあります。
地域密着型の中小企業
特定の地域に根を張り、地元のお客様に向けて地域密着型のサービスを提供しているのが地域密着型の中小企業です。
地域密着で実績を積んでいるため、地域の典型的な住宅の作りや、地域に生息するシロアリの種類・生態などに精通している上、定期的な点検を欠かさず丁寧にやってくれるなど、きめ細かいサービスも期待できます。
じつはこのような地域密着の中小企業が、ホームセンターやハウスメーカー、またインターネット仲介業者の下請けとして工事をおこなっているケースもあります。
つまり、中小企業に直接シロアリ駆除の依頼をすれば中間マージンもなく充実した保証を受けられるのに、ホームセンターやインターネット仲介業者を通すことによって余計な中間マージンが発生し、金額以下の保証も不十分なものとなってしまうケースが存在します。
せっかくインターネットを使ってシロアリ駆除業者を探すのでしたら、ぜひ「地域密着型の中小企業」をご自身で探してみることをお勧めいたします。
当サイトのアリプロも、東京・千葉・埼玉・茨城などの関東エリアに密着して実績を積んできました。創業35年、施工件数は4万件を超え、「アリプロ」という名称も多くの方に知って頂けるようになりました。1㎡あたり2,530円(税込)の費用でシロアリ防除のすべてをカバーし、追加料金の要らない明朗会計を実現しています。調査・お見積もりは無料ですのでお気軽にご相談ください。
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全国展開する大手上場企業
日本全国に営業所をかまえ、テレビCMなどで広告宣伝を行えるようなシロアリ駆除業者が大手上場企業に該当します。
これらの大手企業はどこかの下請けに入っている事は少ないため、余計な中間マージンは発生しづらい傾向にあります。
ただし全国的な営業所の運営や、24時間体制のコールセンターの設置など、間接コストが多くかかりシロアリ駆除費用も高額になりやすいのが特徴です。
運営面では安定しているため、知名度や安心感を求める方にはオススメの依頼先となります。
シロアリ駆除業者の特徴まとめ
ここまでに4つのタイプのシロアリ駆除業者の特徴を紹介しました。
表記価格で見るとインターネット仲介業者が最も安いですが、中間マージンなどの関係上、追加費用の発生や保証や不十分なものになりやすいので注意しましょう。
次からのセクションではシロアリ駆除の追加費用について詳しく説明いたします。どんなシロアリ駆除業者でも追加費用が発生してしまうケースと、一部の業者のみで追加費用が発生してしまうケースがありますので、見積もり時には注意して確認するようにしましょう。
追加費用の発生に要注意
シロアリ駆除業者を選ぶ上で注意しなければならないのが、追加費用が発生するかどうかです。
表示されている価格が安いから申し込んだのに、追加費用が発生してかえって高額な費用を請求されてしまうこともあります。
どのようなシロアリ駆除業者でも追加費用が発生するケースもありますが、業者の選択を間違えなければ追加費用を避けられるケースも存在します。
ここでは、追加費用が発生するケースを1つ1つご紹介していきます。
どんな業者でも追加費用が発生するケース
床下への入口(点検口)が無く、床下に入れない箇所がある
多くの住宅では、キッチンや洗面所などの水回りに、収納庫や(床下)点検口と呼ばれる床下への入口が設置されています。
しかし、一部の住宅では最初から備えられていなかったり、リフォームによって塞がれたりしていることもあります。様々な理由により、床下の一部分だけ入れなくなっていることもあります。特に古い家屋では点検口が無いことが多いようです。
薬剤の散布を一か所でも怠ってしまうと、そこからシロアリが侵入するリスクがあります。確実なシロアリ防除のためには、なんとかして床下全体に薬剤を散布しなければなりません。
場合によっては、通気口や僅かな隙間に機材を挿入し、薬剤を散布することもあります。人が入れない箇所がそれほど広くなく、通気口や隙間から全体に散布できそうならこの方法で問題ありません。
もし人が入れない場所が広かったり、複雑な構造により隙間からの散布が難しい場合は、床下点検口を新たに設置することになります。
点検口は、床や下地などを適切なサイズに切り、フタを取り付けることで設置します。フローリングの場合は特に手間のかかる作業になるため、基本的にどのシロアリ駆除業者でも追加費用が発生することになります。
点検口設置の費用相場は、1箇所につき3万円~5万円です。
床下にコンクリートで囲われた箇所があり、斫り(はつり)工事が必要となる
住宅の基礎は通常、コンクリートでできています。通常の住宅であれば、基礎のコンクリートに部屋と部屋の間に人通口(じんつうこう)と呼ばれる通り道が作られています。
ところが、住宅によってはこの人通口が作られていないために、コンクリートで入れない場所ができてしまうことがあります。
そのような人の手が届かない場所は、シロアリの被害を受けたり、侵入口となったりしてしまうことがあります。
対策として行われる工事は、斫り(はつり)工事と呼ばれるものです。専門のドリルなどの機材を使い、コンクリートに人が通れる穴を開けます。
もちろんコンクリートの基礎は住宅の強度に関わるため、開ける穴は人が通れる必要最低限のもので、訓練を受けたプロが慎重に工事を行う必要があります。
斫り(はつり)工事の費用相場は、1ヵ所あたり1万円~2万円となっています。どのシロアリ駆除業者でも斫り(はつり)工事を実施には追加費用が発生すると考えられます。
シロアリの被害が床下に留まらず、居住スペースに広がっている
ほとんどの住宅では、シロアリの予防は、床下に薬剤を散布する作業を行えば完了します。
既にシロアリの被害があり、駆除を行う場合でも、多くのケースでは被害は床下に留まっています。そのため、床下の木部や土壌部に薬剤を散布したり、注入したりすることによって、シロアリの駆除を完了することができます。
ところが、場合によっては、シロアリの被害が床下を超えて住宅の居住スペースにまで達していることもあります。床下や1階が被害に合い、2階まで達しているケースも少なくありません。このような場合は、床下や1階では既に大きな被害が発生していることが多いため、早急の対策が必要となります。
また、空から飛来した羽アリが直接2階以上の階に到達して被害が生じることもあります。何階であっても、木材が使われており、換気が悪かったり、湿気が多かったりする環境だと、そこにシロアリが巣を作ることがあるためです。
このようにして、居住スペースに被害が生じていると、住宅の構造や、被害の範囲や程度をよく調査し、最適な方法で薬剤を注入を実施する必要があるため、個別の見積もりが必要になってきます。
一部の業者で追加費用が発生するケース
木部処理に追加費用を請求する業者が存在する
日本しろあり対策協会が定める施工要領では、シロアリの防除は土壌面への薬剤の散布(土壌処理)と、木部への薬剤の吹き付けや注入(木部処理)を行う必要があります。
日本しろあり対策協会に加盟している業者であれば施工要領を守らなければならないため、土壌処理と木部処理は必ず実施します。多くの業者はどちらも基本料金内で対応しています。
ところが、日本しろあり対策協会に加盟していない業者は、土壌処理だけで終わってしまったり、木部処理については追加費用を請求したりすることがあります。
手を抜いて工事をしようとしたり、過度に短時間で済ませようとしたりする業者にはよく注意しましょう。表面的な単価を安くして集客している業者は特によく注意することが大切です。また後述の通り、業者が日本しろあり対策協会に加盟しているかどうかも重要なポイントです。
土間処理(スラブ処理)に追加費用を請求する業者が存在する
住宅によっては、玄関や勝手口、浴室などが、床下が直接土壌に接する作りになっていることがあります。土壌面から直接シロアリが侵入してくるため、被害が多発しやすい場所です。
このような場所では、通常の作業のように人が床下に入って作業を行うことができません。
そのため、写真のように専用のドリルを使って床に穴を開ける土間処理(スラブ処理)を行い、開けた穴から薬剤を注入する施工を行います。
この土間処理(スラブ処理)も、シロアリ防除のためには欠かせない作業です。
この土間処理(スラブ処理)は、シロアリ駆除業者によって基本料金内に含める場合もあれば、追加費用を請求する場合もあります。ホームページ上の表記や、受領した見積もりなどをよく確認するようにしましょう。
出張費用や駐車料金を請求する業者が存在する
スタッフがお住まいまで訪問するだけでかかる出張費用や、お住まいの近辺に駐車した際の駐車料金まで請求するシロアリ駆除業者も存在します。
このような費用が余分にかからないかどうか、事前に確認しておくようにしましょう。
当社のアリプロなら、以上で説明した木部処理や土間処理(スラブ処理)、対応エリア内への出張費用や駐車料金には追加費用がかかりません。すべて基本料金内で対応しますのでご安心ください。
・ 日本しろあり対策協会に加盟
・ しろあり防除施工士が必ず対応
・ 無料の床下調査、工事後5年間の毎年点検
追加費用を抑えるためにはどうしたらいいか?
以上見てきたように、シロアリ駆除の費用は、被害の状況や住宅の構造、業者による違いなど様々な条件によって変わってきます。
とはいえ、シロアリ被害が既に起こっていればそれはどうにもなりませんし、住宅の構造も今から変えられるものではありません。
そのため、シロアリ駆除の費用で気を付けるべきは、過大な追加費用を請求するシロアリ駆除業者を選ばないように注意することです。
前述のシロアリ駆除業者の分類の通り、インターネット仲介業者に分類される業者は、表面的な価格を安く見せている分、どうしても追加費用が発生する可能性が高くなります。また中間マージンがあるとシロアリ駆除とは直接関係ない所で無駄な費用が発生してしまいますので注意しましょう。
シロアリ駆除の見積もり事例
実際にあった事例として、床下面積が50㎡の一般的な一軒家の住宅に対して、標準的なシロアリ駆除を行う際に、地域密着型の独自ブランド企業に分類される当社のアリプロと、インターネット仲介業者Aで、費用の内訳や合計額がどのように見積もりが違ったかを紹介します。
施工内容:シロアリ駆除および予防のための標準的な施工
住宅:床下面積50㎡の一軒家
※金額は税抜きで表示
アリプロ | インターネット 仲介業者A | |
単価 (1㎡あたり) | 2,300円 | 1,500円 |
基本料金 (単価×50㎡) | 115,000円 | 75,000円 |
木部処理の 追加費用 | なし | 15,000円 |
土間処理 (スラブ処理) の追加費用 | なし | 1ヵ所20,000円 (玄関・浴室の2箇所で40,000円) |
合計 | 115,000円 | 130,000円 |
いかがでしょうか。表面的な価格は、アリプロの2,300円/㎡に対し、インターネット仲介業者Aは1,500円/㎡と安くなっています。この数字だけを見ると、多くの方が特に疑問を持たずにインターネット仲介業者Aを選んでしまうかもしれません。
ところが、前述の通り、インターネット仲介業者は追加費用がかさむことでかえって合計金額が大きくなることがあります。今回の標準的な事例でも、木部処理と土間処理(スラブ処理)の費用が加算され、合計金額はインターネット仲介業者Aの方が高くなりました。これが一部のシロアリ駆除業者に見られる料金のカラクリですので、業者を選ぶ際はよく注意することが大切です。
・ 日本しろあり対策協会に加盟
・ しろあり防除施工士が必ず対応
・ 無料の床下調査、工事後5年間の毎年点検
シロアリ駆除の費用を下げるための業者選びのポイント
最後に、シロアリ駆除において追加費用の発生しづらい優良な会社の選び方について紹介します。こうした業者は表記価格は高くみえるかもしれませんが、追加費用の発生もなく、また長期的に見てトラブルの少ない業者ともいえます。
日本しろあり対策協会に加盟しているか?
公益社団法人日本しろあり対策協会は、シロアリの業界で最も権威のある団体であり、50年以上の歴史を持っています。長年蓄積してきた知見をもとに、シロアリ防除講習会の実施や、しろあり防除施工士の認定、薬剤の認定、工法の整備、啓発活動などを行っています。
シロアリ駆除業者が日本しろあり対策協会に加盟するためには、しろあり防除施工士という資格制度への合格をはじめとして様々な要件が存在します。また、協会に加盟していれば、標準的な施工基準や最新動向などを継続的に学習することになります。
そのため、協会に加盟しているシロアリ駆除業者は、施工の品質に一定の信頼を置くことができます。適正なシロアリ防除施工によって今後のシロアリ被害を防ぐことができるため、長期的にはかえって安く済むことに繋がります。
日本しろあり対策協会に加盟しているシロアリ駆除業者はこちらで確認することができます。シロアリ駆除業者は基本的にこの名簿に掲載されている業者の中から選ぶようにしましょう。
社歴が長く、豊富な実績を持っているか?
シロアリ駆除は社歴が長く、豊富な実績を持っている業者ほど信頼できます。経験が長いほど多くの現場に対応して経験を積んでおり、施工技術も磨かれているためです。
社歴が短い会社や、実績の有無を確認できない場合は、信頼してよいかどうかわかりません。万が一、施工に不備があればシロアリ被害が再発する可能性もあります。もし比較検討しているシロアリ駆除業者になかに社歴や実績のある会社とそうでない会社があったら、できるだけ社歴や実績のある会社を優先することをお勧めします。
また、社歴が長くても、シロアリ駆除自体はあまり力を入れていないケースもありますので注意が必要です。シロアリ駆除は極めて専門的なスキルや機材が必要な上に、長い経験も必要です。シロアリ駆除を専業もしくは中心的な事業として行っている企業が最も信頼できると言えます。
自信を持っているシロアリ駆除業者ほど、社歴や実績をはっきりとホームページに表示していることが多いです。ホームページをよく注意して確認するようにしましょう。
保証内容は充実しているか?
多くのシロアリ駆除業者では、シロアリの駆除や予防を1度行うと、そのあと5年間の保証がつきます。5年間の間なら、シロアリ被害が再発した場合に、無料もしくは一定の割引を行ったりしてくれます。
具体的には、「再処理保証(施工保証)」と「修復保証(修理保証、賠償保証)」と呼ばれることが多いです。
再処理保証(施工保証)は、シロアリ防除の施工を行った後にシロアリが再発したときに再び駆除を行ってくれる保証です。シロアリ駆除業者によって無料になる場合もあれば、割引をしてもらい一定の費用はかかる場合があります。もちろん、無料と明言している業者を選んだ方が得策です。
修復保証(修理保証、賠償保証)とは、シロアリの再発によって建物に被害がおよんでしまった場合に、それを修復する費用を一定金額まで負担してくれる保証です。シロアリ駆除業者によってまったく無い(保証が存在しない)場合もあれば、100万円から1000万円程度まで保証してくれる場合もあります。こちらも当然、できるだけ保証金額の多いシロアリ駆除業者を選ぶと安心です。
なお、上記で用語を多数掲載しているのは、業者によって保証の名称・呼び方が異なっていることが多いためです。
当社のアリプロは再処理保証と修復保証の両方がつきます。シロアリ再発時の再処理には無料で対応、修復保証の上限額は、他社では500万円程度までが多いなか、アリプロでは1,000万円となっています。
定期点検を行ってくれるか?
シロアリ駆除業者によってやや違いが出るのが、5年間の保証期間のなかで定期点検をどのくらい行ってくれるかです。
業者によって5年間で1度しか行ってくれないところもあれば、毎年(1年に1回)行ってくれるところもあります。
なかには、この点検自体を有料でしか行わない業者もいます。
シロアリが再発していないかきちんとチェックするためには、1年に1回、床下を丁寧に点検することが必要です。そのため、毎年、無料で定期点検に来てくれる業者を強く推奨します。事前に確認しておき、業者選びの参考にしましょう。
シロアリ駆除の費用負担を抑えるには、確定申告によって雑損控除を行う方法もあります。
所得税法施行令第9条《災害の範囲》に定められる「害虫、害獣その他の生物による異常な災害」に該当し、シロアリ駆除と被害の修繕にかかった必要を雑損控除として所得から控除することができます。確定申告の際は、業者より受領した領収書が必要となりますので、必ず保管しておくようにしましょう。
なお、制度の目的上、シロアリの「駆除」にだけ適用されるものであり、「予防」には適用されませんので、あらかじめ留意が必要です。
雑損控除の詳しい条件や金額の計算方法などは、国税庁ホームページ「災害や盗難などで資産に損害を受けたとき(雑損控除)」などをご参照ください。
また、例えば台風によって雨漏りが起きてシロアリの被害を招いたようなケースでは、自然災害によって建物や家財が被害を受けたと認定されれば、火災保険が適用されることもあります。加入している火災保険の書類などをよく確認してみることをお勧めいたします。
良い業者を選んで、安心・安全なお住まいを
この記事では、シロアリ駆除の費用相場と費用を抑えるコツについて解説しました。
自宅でシロアリを発見したら誰もが慌ててしまうものです。そのとき焦って目についた業者にすぐ依頼したりしてしまうと、かえってリスクの高い施工をしてしまったり、相場を超える高額の費用がかかったりしてしまうことがあります。
住宅は、人にとってもっとも大切な資産の1つです。長期的な維持コストやメンテナンスの労力を考えると、できるだけ良いシロアリ駆除業者を選ぶことが重要です。
ぜひこの記事の内容を参考にして、信頼できるシロアリ駆除業者を選んで頂ければ幸いです。
・ 日本しろあり対策協会に加盟
・ しろあり防除施工士が必ず対応
・ 無料の床下調査、工事後5年間の毎年点検
【保有資格】
・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」
・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」
シロアリ駆除の費用の表示には「1㎡あたり」「1坪あたり」の2種類があります。
1坪は3.3㎡のため、換算する事が可能です。例えば、1㎡あたり2,000円というシロアリ駆除業者《A社》と、1坪あたり6,000円というシロアリ駆除業者《B社》があったとします。A社を1坪あたりの金額に換算すると2,000円×3.3㎡=6,600円となるため、B社の方が安いことになります。
このように「1㎡あたり」と「1坪あたり」の違いがわかっていないと、業者間の料金比較を間違えてしまうかもしれません。
後述する通り、料金を安く見せたい業者は、「1㎡あたり」の費用だけを表示し、追加料金が発生するケースなどについて詳しく説明していないことがあります。注意して確認するようにしましょう。