シロアリは家屋に損害を与える恐ろしい生き物ですが、実は自然界では、多くの天敵に狙われる、小さくか弱い存在です。
シロアリは捕えやすいうえに、数が多く、栄養価が高いです。昆虫や爬虫類、鳥類など、様々な生き物がシロアリの天敵となります。
この記事では、そんなシロアリの天敵を紹介したいと思います。
※ 記事中に昆虫や爬虫類、害虫などの画像を使用しています。苦手な方は注意してご覧ください。
・ 日本しろあり対策協会に加盟
・ しろあり防除施工士が必ず対応
・ 無料の床下調査、工事後5年間の毎年点検
CONTENT
最も捕食されやすいタイミングは「羽アリの群飛」
シロアリが最も天敵に襲われやすいのは、羽アリとなって巣から出て、群飛(ぐんぴ)を行うときです。
シロアリは極めて弱い生き物であり、天敵に襲われても為す術がありません。逃げ足は遅く、反撃手段も持たないため、襲われればそのまま食べられたり、巣に持ち帰られたりしてしまいます。
もし羽アリが少しずつ出たら、端からすべて食べられてしまいます。そのためシロアリは、少しでも生き残る可能性を高めるため、気象条件などが最適な日に、一度に大量の羽アリが群飛を行う習性があります。
群飛はシロアリからすると生死をかけた決死の挑戦ですが、天敵からするとまたと無いご馳走を楽しめる日ということになります。
シロアリの天敵は、昆虫や爬虫類、鳥類など多岐に渡ります。次で紹介していきます。
シロアリの天敵一覧
クロアリ
クロアリは、人家周辺にいる体色が黒色のアリの総称です。代表的な種であるクロオオアリやクロクサアリは、シロアリを食べることがよく知られています。
クロアリはシロアリの巣に侵入すると、シロアリの卵や幼虫、働きアリなどを捕らえて持ち帰ります。シロアリの群飛の際も、無防備な羽アリに集団で襲い掛かる姿がよく見られます。
クロアリはシロアリにとって最大の天敵で、最も被害に合うことが多いと言われています。
クモ
クモには多数の種類がいますが、一部のクモはシロアリを食べます。
代表例のアシダカグモは、家屋の中にも入り込むことも多いクモで、シロアリを含めてゴキブリやハエなど、様々な昆虫を餌にしています。
カエル
カエルはほとんどの種類が肉食性で、シロアリも捕食します。
特に、田畑や人家の周辺でよく見られるヒキガエルは、羽アリの群飛のタイミングを狙ってやってくる姿がよく観察されています。
トンボ
トンボは肉食性の昆虫で、シロアリを餌にすることが知られています。
トカゲ
多くのトカゲは、シロアリなどの小さな昆虫を餌にしています。
街中にも多く見られるニホンカナヘビや、ニホントカゲが代表例です。
ヤモリ
ヤモリはトカゲの一種で、家の壁などにペタっと張り付いている姿がよく見られます。
シロアリをはじめ、ハエ、蚊、クモ、ゴキブリなどの害虫を食べるため家守(やもり)と呼ばれ、昔から縁起の良い生き物だとみなされてきました。
鳥類
多くの鳥類はシロアリを含めて昆虫を食べます。主食ではなくても、群飛の際に大量に発生するときに集まり、餌にすることがあります。
代表例はムクドリ、シジュウカラ、コゲラ、ツバメ、スズメ、鳩、カラスなどです。
コウモリ
コウモリは空を飛ぶ唯一の哺乳類で、小さな昆虫を主食にしています。街中でも夕方に空を飛ぶ姿がよく見られます。
春の夕方、群飛するイエシロアリの羽アリを捕食する姿もよく観察されています。
モグラ
モグラは地中に穴を掘って生活している哺乳類です。
主に昆虫類やミミズなどを食べていますが、土中でシロアリのコロニーを見つけたら、食べることもあると言われています。
ムカデ
ムカデは肉食性の生き物で、シロアリも捕食します。毒を持っており、人間を噛むこともあります。
代表的なオオムカデは、地上でも地下でも行動し、シロアリの巣に侵入して捕食することもあります。
ゲジ
ゲジはムカデの仲間で、「ゲジゲジ」とも呼ばれます。
見た目はグロテスクに感じられますが、ムカデとは違って毒は持っておらず、人間に危害を加えることはありません。
人家周辺でシロアリ、ゴキブリ、ダニを食べるため、益虫と呼ばれることが多いです。
アリクイ
アリクイは名前の通り、アリとシロアリを主食とする哺乳類で、中南米の草原や森林に生息しています。日本では動物園でよく飼育されており、人気者になっています。
アリクイの長い舌は粘着性があり、アリやシロアリを効率よく捕らえることができます。強力な爪でアリ塚やシロアリの巣を壊し、舌を伸ばして内部のアリやシロアリを捕食します。
ハリネズミ
ハリネズミは背中に体毛の発達した針が大量に生えた哺乳類で、ユーラシア大陸やアフリカ大陸に広く分布しています。
昆虫が主食で、シロアリを食べることもあります。
サソリ
サソリは肉食で、昆虫などを主に食べます。シロアリも食べることが知られています。砂漠に住み、強い毒を持つ怖い生物という印象が強いですが、本当に毒性が強いサソリは一部の種だけです。
日本にはヤエヤマサソリとマダラサソリという2種が八重山諸島や小笠原諸島に住んでおり、シロアリを主食としています。毒性は弱く、人間への危険性は低いと考えられています
※写真はヤエヤマサソリ
メクラヘビ(ミミズヘビ)
アリやシロアリを主食とするヘビで、全世界の広い地域に分布しています。
日本には居ませんが、外来種として一部の地域で見つかっています。
家にシロアリの天敵が多ければ、シロアリは居なくなる?
シロアリの天敵が家の周りに多ければ、「シロアリが食べ尽くされ、居なくなってしまうのでは?」と期待を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、シロアリは地中の中で複雑に巣を構築しています。ほんの僅かな数だけでも生き残れば、瞬く間に数を増やし、被害を起こします。
シロアリを根絶するには、自然界の天敵に期待するのではなく、専門家に依頼してシロアリ駆除専用の薬剤を散布してもらう必要があります。
シロアリの生態については次の記事で詳しく解説しています。
確実にシロアリを駆除するならアリプロへ!
アリプロは、創業35年以上を超えるシロアリ駆除会社です。東京・千葉・埼玉・茨城に密着し、施工実績4.7万件を突破しています。
日本しろあり対策協会に加盟しており、調査・工事を行うスタッフは全員「しろあり防除施工士」の資格を保有しています。床下調査の際は、床下の状況をデジカメで撮影しお客様にお伝えします。
その他にも工事後の定期点検(5年間)や1,000万円の修復保証などのアフターサービスも万全で、独自の水害保証も完備しております。
電話は平日および土曜日の8:30~17:30、メールは365日24時間受け付けております。ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
無料点検の申し込み問い合わせはこちらから
【保有資格】
・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」
・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」