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断熱材でシロアリ被害は防げる?断熱材の種類や工法、シロアリ耐性を解説!

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断熱材でシロアリ被害は防げる?

断熱材は、住宅の冷暖房効率や気密性を高めるために用いられますが、シロアリが侵入した住宅では、断熱材自体がシロアリ被害を受けているケースも少なくありません。

では、断熱材がシロアリ被害に遭わないようにするには、どのような点に注意すべきでしょうか?さらに、断熱工法(断熱材の施工方法)や、断熱材の素材の違いによって被害リスクは変わるのでしょうか?

本記事では、シロアリ駆除の専門業者アリプロが、断熱材とシロアリ被害の関係について分かりやすく解説します。

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断熱材のシロアリ被害の概要

シロアリは住宅の木材に被害を及ぼすことで知られていますが、実は床下などに用いられる断熱材にも被害が生じることがあります。

厳密には、断熱材そのものを餌として食べるわけではありません。多くの場合、断熱材の内部を通過したり、表面を移動して木材に到達したりする際の「通り道」として利用します

断熱材のシロアリ被害
断熱材の中をシロアリが通る様子

 

断熱材と木材へのシロアリ被害
断熱材と木材へのシロアリ被害

 

シロアリは暖かい環境を好むため、断熱材の内部や、木材と断熱材の接触面などに集まりやすい傾向があります。

また、断熱材が地面に落下していたり、垂れ下がって地面と接触していたりすると、その部分を足がかりに木部へ上がり、被害が拡大することがあります。

落下した断熱材へのシロアリ被害
垂れ下がった断熱材からシロアリが侵入

 

このように床下の状況を観察すると、断熱材が関与してシロアリ被害が引き起こされるケースは少なくありません。

次のセクションより、断熱工法(断熱材の施工方法)と、断熱材の素材の種類や、それぞれのシロアリ被害のリスクについて順に解説します。

 

断熱工法の違いとシロアリ被害

まずは、断熱工法の違いに触れます。

住宅の断熱工法は、断熱材を設置する場所によって、大きく「床断熱」「基礎断熱」の2種類に分けられます。

それぞれの工法における断熱性能や、シロアリ被害のリスクは以下のとおりです。

 

断熱工法① 床断熱

床断熱の構造

床断熱は、住宅の床面に断熱材を施工する工法です。現在もっとも普及している断熱工法で、既存住宅の9割以上がこれに該当します。

後述する基礎断熱と比べると断熱性能はやや劣りますが、採用できる断熱材の種類が多く、選ぶ素材によって性能は変わります。

床断熱でシロアリ被害が発生するケースでは、基礎や柱を伝ってシロアリが上がり、断熱材に到達する事例がもっとも多く見られます。 また、断熱材が落下したり垂れ下がったりすると、断熱材自体が加害されるケースもあります。

 

断熱工法② 基礎断熱

基礎断熱の構造

基礎断熱は、基礎の内側または外側に断熱材を施工する工法です。床下空間も断熱されるため、気密性の向上や冷暖房効率の改善が期待でき、寒冷地や断熱性能を高めたい住宅に適しています。

基礎断熱の現場

一方で、シロアリ被害のリスクは相対的に高く、施工された断熱材の内部や基礎との接触面からシロアリが侵入する事例が多く報告されています。

また、そのような経路で侵入されると発見が遅れやすく、シロアリ被害に気づいたときには、すでに家全体へ被害が拡大していることもあります。このような場合、シロアリを確実に駆除するには、基礎断熱に用いた断熱材をいったんすべて撤去したうえで薬剤処理などを行う必要が生じることがあります。

 

「床断熱」と「基礎断熱」のどちらを選ぶべき?

スタイロフォームの断熱材

シロアリ被害のリスクだけに着目すれば、床断熱のほうが安心といえます。被害を早期に発見しやすく、仮に断熱材が被害に遭っても、部分的な撤去や交換で対応しやすいためです。

一方、基礎断熱は発見が遅れやすく、重度の被害では断熱材の全撤去などが必要となる場合があり、相対的にリスクが高い傾向があります。

ただし、近年の基礎断熱では、防蟻成分を含む断熱材や、シロアリが侵入できないようシートで断熱材を覆ってから施工する方法もあります。各社の施工方法や保証内容を確認し、十分な対策が講じられているなら、基礎断熱を選択しても問題ありません。

断熱工法は、シロアリ対策だけでなく、断熱性能・気密性・省エネ性・コスト・地域の気候などを総合的に検討することが重要です。納得できる工法を選びましょう。

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断熱材の素材の種類とシロアリ被害

続いて、断熱材として用いられる素材の種類と、それぞれのシロアリ被害のリスクについて解説します。

断熱材として使用される素材は、主に、グラスウール、押出発泡ポリスチレン(スタイロフォーム)、セルロースファイバー、発泡ウレタン(吹き付け断熱)の4種類があります。

 

素材① グラスウール

グラスウールの断熱材

グラスウールは、1980年代ごろから急速に普及した、もっとも一般的な断熱材です。築15〜20年以上の住宅では、このグラスウール断熱材が採用されている例が多く見られます。

グラスウールの最大のメリットは価格の安さです。リサイクルガラスを高温で溶かして繊維状に加工した材料で、綿毛のような触感があります。

一方、デメリットは耐水性の低さです。湿気の多い床下では水分を含んで性能が低下し、垂れ下がったり脱落したりしている例も少なくありません。

主成分がガラスであるため、シロアリに食べられる心配はほぼありません。ただし、グラスウールの表面や内部は暖かく、シロアリが好む環境になりやすいため、蟻道を構築して通り道として利用される可能性があります。

 

素材② 押出発泡ポリスチレン(スタイロフォーム)

スタイロフォームの断熱材

押出発泡ポリスチレンは、近年の住宅で広く採用されている断熱材です。製品名としては「スタイロフォーム」の呼称が一般に知られています。

軽量で施工性が高く、吸水しにくいため耐久性にも優れます。一方のデメリットは、難燃性が相対的に低いこと、燃焼時に有毒ガスを発生する場合があることです。

シロアリが断熱材自体を栄養源として食べるわけではありませんが、材料が比較的柔らかいため内部に侵入しやすく、蟻道を形成して通り道として利用されることがあります。

さらに、断熱材内部は外気の影響を受けにくく、冬季でも温度が保たれやすいため、被害の進行に気づきにくい点にも注意が必要です。

 

素材③ セルロースファイバー

セルロースファイバーの断熱材

セルロースファイバーは、新聞紙や段ボールなどの紙類(主成分はセルロース)を細かく粉砕し、断熱材として再利用した素材です。環境負荷が小さいことから、近年注目を集めています。

材料が紙のため可燃性が心配されますが、難燃処理が施されており、防火性も一定水準が確保されています。デメリットは価格が比較的高いこと、施工が難しく施工業者の技量によって品質が左右されやすいことです。

紙系材料はシロアリが好んで加害する対象ですが、防蟻対策としてホウ酸などを添加しているため、断熱材への食害リスクは低いとされています。

 

素材④ 発泡ウレタン(吹き付け断熱)

発砲ウレタンの断熱材

発泡ウレタンは、専用の原料を現場で発泡させ、躯体に吹き付けて断熱層を形成する断熱材です。新築・リフォームの双方で採用され、既存の断熱材が劣化した場合の補強にも用いられます。

隙間を埋めやすく断熱・気密性能が高い反面、施工品質の影響を受けやすく、高い技術が求められます。また、コストが比較的高い点もデメリットのひとつです。

押出発泡ポリスチレンフォーム同様、内部にシロアリが侵入するリスクがあり、いったん侵入されると駆除や確認のために広範な撤去が必要となる場合があります。近年は防蟻成分を添加した製品も流通しています。

 

断熱材の素材の種類まとめ

以上を整理すると次のようになります。

種類断熱効果劣化しやすさシロアリ耐性
グラスウールしやすい強い
押出発泡ポリスチレンしにくい弱い
セルロースファイバーしにくい強い
発砲ウレタンしにくい弱い

このように、断熱材の種類によってシロアリ被害のリスクや断熱性能に違いがあることがわかります。

なお、「シロアリに強い断熱材を選べば被害を防げるのではないか」と考えがちですが、どれほど防蟻性の高い断熱材を選んでも、被害を完全に防げるわけではありません。どのような断熱材を選んでも、シロアリ対策は必ず実施しましょう。

 

断熱材のシロアリ対策はどうすべき?

前述の通り、どのような工法や素材を選んでも、断熱材のシロアリ被害は絶対に無いとは言い切れません。とはいえ、適切な対策を行えば、そのリスクは大きく減らせます。

 

床断熱のシロアリ対策

床断熱では、床面直下に断熱材の施工を行います。そのため、土壌から上がってくるシロアリは、断熱材に到達する前に土台や床束などの木部へ侵入してしまうおそれがあります。

 

シロアリの侵入経路(布基礎)
シロアリの侵入経路(ベタ基礎)

たとえ防蟻成分を含む断熱材であっても、断熱材に触れる前に木材へ侵入されると効果は発揮されません。このため、確実な対策としては、床下への侵入そのものを防ぐ目的で、床下土壌や木部に薬剤処理(散布)を行うことが基本となります。

 

基礎断熱のシロアリ対策

前述のとおり、基礎断熱には、断熱材を基礎の内側に施工する方法と、外側に施工する方法があります。

外側施工は断熱性能を高めやすい一方で、断熱材内部へシロアリが侵入するリスクが相対的に高いというデメリットがあります。

内側施工では、シロアリが侵入できる隙間が限定され、発見もしやすいため、被害リスクを低減できます。

住環境や建物の構造、コストなどを総合的に考慮し、シロアリ対策を重視する場合は、内側施工を選ぶとよいでしょう。

   

定期的なシロアリ防除の重要性

また、シロアリ防除で用いる薬剤の有効期間は、一般に約5年が目安です。したがって、5年に1度のシロアリ消毒を実施することが、住宅を守るうえでの推奨サイクルといえます。

シロアリ消毒の薬剤効果期間

断熱材の入れ替えやリフォームを行う際は、あわせてシロアリ防除も検討し、快適な住環境を長く維持できるようにしましょう。

シロアリ駆除費用の相場や費用を抑えるコツなどは、以下の記事をご参照ください。

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執筆・監修者

林 翔平

2012年株式会社セスコに入社。シロアリ駆除業務に従事し、延べ3,000件以上の床下調査を実施。アリプロのコラム記事全ての執筆および監修を担当。

【保有資格】
・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」
・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」

 

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