
「シロアリが出たら熱湯をかければ退治できる」という噂を聞いたことはありませんか?
シロアリは家の大切な木材を食べる害虫だけに、手軽な撃退法があるなら試してみたいですよね。
巷では、「ゴキブリ退治にお湯が効くように、シロアリにも熱湯が効く」といった声もあるようです。
しかし、真相を申し上げると、熱湯でのシロアリ駆除はおすすめできません。
本記事では、なぜ熱湯ではシロアリを根絶できないのか、その理由と本当に効果的なシロアリ対策を専門家の視点でやさしく解説します。

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シロアリの生態の基本
本題に入る前に、まずはシロアリの生態の基本についてご紹介します。
シロアリは地下や木材の中に暮らしている
シロアリは普段、人目につかない場所でひっそりと生活している昆虫です。主に地中の巣や家屋の木材内部など、暗くて湿気の多い環境を好んで暮らしています。


私たちの家では、床下や壁の中、浴室周りや畳の下などの木材部分がシロアリが侵入しやすい場所です。
普段は木材の内部を食べ進むため、表面からは被害に気づきにくく、気づいたときには木がスカスカになっていた…なんてことも珍しくありません。
シロアリのエサは木材そのもの(主成分のセルロース)です。家の土台や柱、床板、家具など、木でできた部分ならどこでも食べ進め、栄養にしてしまいます。
また、シロアリは乾燥に弱く、湿度の高い環境を好みます。床下に湿気が溜まっていたり、水回りに常に湿った木材があると、被害が出やすくなります。
巨大なコロニー(巣)を構築する
シロアリは集団(コロニー)で生活する社会性の昆虫です。女王アリ・王アリを中心に、働きアリや兵隊アリなど数万~数百万匹規模の大所帯で巣を構築します。
種類にもよりますが、日本で一般的なヤマトシロアリは1つの巣に数万匹、イエシロアリはおよそ数十万匹で、最大で100万匹以上になることがあります。
家の中で数匹のシロアリを見かけただけでも、見えない所にそれだけ大量の仲間が潜んでいる可能性が高いのです。 特に、産卵を行う女王アリは巣の最深部にいることが多いと言われています。


シロアリ被害が怖いのは、この巣全体で家屋を食い荒らしてしまう点です。1匹1匹のシロアリが食べる量は微々たるものでも、何万ものシロアリが毎日木材をかじれば被害は急速に拡大します。
放置すれば家全体にコロニーが広がり、耐震性にも影響が出るほど重大なダメージを受けかねません。
繁殖期に羽アリが巣から飛び立つ
さらに厄介なのが羽アリ(はねあり)の存在です。毎年、暖かい時期になると巣から大量の羽アリが飛び出してくることがあります。


この羽アリはシロアリの巣から巣立つ新たな王・女王候補で、飛び立った先でペアになり、新しい巣を作ります。
4月~6月頃に庭などで大量の羽アリを見かけたら要注意です。その羽アリがシロアリだった場合、今いる巣が成熟しているサインであり、巣にはその多数のシロアリが潜んでいることを意味します。
羽アリが発生したら、被害がかなり進行している恐れが高いので早急な対策が必要です。
ほとんどの昆虫は「熱湯」で駆除できる
ここから「熱湯」に関するテーマに入ります。
本記事をお読みの方の中には、身近な害虫にお湯をかけて退治した経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
一般的に昆虫は熱に弱く、60℃以上の熱湯をかけると、体を構成するたんぱく質が変化して死に至ります。


そのため、ゴキブリのような害虫でも、60℃以上の熱いお湯で駆除することができます。市販の殺虫剤が手元に無いときでも、うまく熱湯をかければ確実に仕留めることができます。
熱湯が難しくても、シャワーでも50℃前後の温度があれば、かけると動きが鈍くなり、仕留めやすくなります。
実は、(シロアリではなく)クロアリに対しても熱湯は有効です。庭でアリの巣を見つけたら、熱湯を流し込むと一網打尽にできることがあります。
ただし、覚えておきたいのは、熱湯で駆除できるのはあくまで「熱湯がかかった個体だけ」だということです。巣の奥深くに熱湯が届かない一帯があれば、そこにいるアリはダメージを受けません。女王アリや残った仲間がまた繁殖して復活してしまいます。



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シロアリ・羽アリは「熱湯」で駆除できない理由
結論にも書いたとおり、シロアリに熱湯をかけても、根本的な駆除はできません。
一般的な昆虫と同じように、シロアリも熱湯をかければ、かかった個体は死に至ります。
ところが、前節で紹介したシロアリの生態のとおり、シロアリは地下や木材の中に巨大な巣を作り、集団生活を送っています。(クロアリと異なり)一目でわかるような巣穴があるわけではないため、熱湯を流し込むことは難しいです。もし巣の一部を偶然発見しても、そこから巨大な巣全体に熱湯を行き渡らせることもできません。


また、光や風を極端に嫌うため、人目につくところに出てくることは基本的にありません。稀に偶然見つかったとしても、それは巣の中のほんの一部の個体でしかないでしょう。
例外として、繁殖期に羽アリが大量に出てくることがあります。羽アリも一般の昆虫と同じく、非常に熱に弱く、熱湯をかければ簡単に死に至ります。
ところが、前節のとおり、羽アリが出てきたということは、その周辺に十分に成熟したシロアリの巣があるということです。羽アリだけ駆除しても、巣の中にいる膨大な数の働きアリや女王アリなどは活動し続けています。
巣自体を駆除し切らなければ、シロアリ被害は拡大していきます。
シロアリ・羽アリを見つけたらどうしたらいい?【シロアリ発見時の応急処置】
では、熱湯に効果が無いなら、シロアリや羽アリを見つけたときどう対処すれば良いのでしょうか?次のような応急処置を行いましょう。
応急処置①:ガムテープで捕獲する
屋内で壁や床に付いているシロアリ・羽アリを見つけたら、ガムテープで貼り付けて捕獲しましょう。シロアリは簡単に死んでしまうので、そのまま捨ててしまうことをお勧めします。


応急処置②:掃除機で吸い取る
掃除機で吸い込むことでも対処できます。シロアリは風に弱いため、床や地面を這っているシロアリ・羽アリは吸い込めば、その場で駆除できます。掃除機で吸い込んだら、燃えるゴミとして出しましょう。


応急処置③:シャワー・水で流す
浴室やシンク周りでシロアリ・羽アリを発見した場合は、そのままシャワーや水で排水口に流してしまって構いません。


応急処置として以上のようなものがありますが、最も重要なのはシロアリの巣本体に刺激を与えないことです。
目の前の個体だけを捕え、巣にいる他のシロアリには気付かれないようにするのがポイントです。市販の殺虫スプレーを撒くことは避けましょう。
応急処置をしたら、シロアリ駆除業者に相談しよう
応急処置をした後に必ず行ってほしいのが、シロアリ駆除業者への相談です。
信頼できるシロアリ駆除業者に依頼すると、住宅の被害状況を詳しく調査し、状況に応じた適切な駆除を実施してくれます。


また、プロが使用するシロアリ専用の薬剤は、巣の奥にいる女王アリを含めて巣全体に効果が行き渡るように設計されているため、シロアリを根本から根絶することが可能です。
床下の土壌や木材へ薬剤処理を隙間なく施すことで再発予防にもなり、一度施工すれば長期間にわたりシロアリを寄せ付けない効果が期待できます。
専門の業者に頼むのは費用が心配…という方もいるかもしれません。しかし、シロアリの被害が進行すると、駆除費用を大きく超える多額の修繕費が必要になるケースも少なくありません。
早めに適切な駆除を行うことが、結果的に家を守り費用を抑えることにつながります。無料点検を実施している業者も多いので、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。
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【保有資格】
・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」
・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」