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ウッドチップを敷くとシロアリが出る!?知っておきたいウッドチップとシロアリの関係性

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庭に敷くとおしゃれな雰囲気を演出できるのがウッドチップです。

ウッドチップとは、木材を細かく砕いてチップにしたもので、一般家庭の庭やガーデニング、商業施設、公園など様々な場所で利用されています。

ウッドチップは柔らかい木材で出来ていることが多いため、シロアリが出ないか心配する方も多いようです。シロアリ駆除を行うアリプロのスタッフが、お客様から「ウッドチップを敷くとシロアリは出ますか?」と質問を頂くこともあります。

結論から言うと、シロアリがウッドチップに巣を作ることは無いものの、食害するために現れることがあり、住宅への侵入に繋がる危険があるため注意して利用したいとなります。

この記事では、ウッドチップとシロアリの関係性について、シロアリ駆除会社の専門家が詳しく解説してまいります。

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ウッドチップを敷くメリット

そもそも、ウッドチップはなぜ使われることが多いのでしょうか?それには次のようなメリットがあるためです。

 

雑草が生えにくくなる

ウッドチップを敷くと、その下の地面に日光が当たらなくなるため、雑草が生えにくくなります。

草刈りや雑草の処分にかかる手間を大幅に削減することができる大きなメリットがあります。

 

ぬかるみや泥はねを予防できる

庭の土壌が直接露出していると、雨が降ったあとにぬかるんで歩きにくくなることがあります。地面がぬかるむと、泥はねによって衣服が汚れてしまうだけでなく、滑って転んでしまう危険性もあります。

子供やペットを庭で遊ばせたいなら、地面の上にウッドチップを敷いておくと安心です。

 

消臭・防腐・防虫効果がある

ウッドチップに使われることの多い樹種は、スギ、ヒノキ、サワラなどの針葉樹林です。

これらの樹種には、消臭・芳香効果や殺菌・防腐効果、防虫効果を持つ、フィトンチッドと総称される天然の成分が豊富に含まれています。

フィトンチッドは、本来は樹木が自分自身を害虫やカビ・細菌から守るために備えているものですが、木材として活用すれば上記のような様々な効果を引き出すことができます。

良い香りも持っており、森林浴が気持ちよく感じるのも揮発性のフィトンチッドが森林中に充満しているためです。

 

温度や湿度を安定させる

木材は熱を伝えにくいため、ウッドチップを敷くと温度を安定させる効果があります。夏は極端な温度の上昇を抑えられますし、冬は凍りつくことを避けられます。

また、ウッドチップの下は日光や風が直接当たらず、一定の湿度が保たれます。庭木の周辺や植木鉢の土壌の上に敷くことが多いのはこのためです。

 

自然に土に還るため除去作業が不要

ウッドチップの多くは、1年から2年ほどで朽ちて分解され、土に還ります。そのため、不要になった際に手間をかけて集め、廃棄する必要がありません。

時間がたってウッドチップが減少したら、新しくウッドチップを上から撒けば良いだけであり、メンテナンスが簡単です。

 

景観が良くなる

土壌がそのまま露出していたり、砂や石が散乱したりしているよりは、清潔感のある木材で覆われている方が、自然豊かな雰囲気を作り出すことができます。

 

ウッドチップとシロアリの危険性

それでは、そのようなメリットの多いウッドチップにシロアリ発生の危険はあるのでしょうか?

そもそもシロアリは、一定の厚みや体積を持つ木材にしか巣を作ることができません。そのため、庭に敷いたウッドチップにシロアリが巣を作って住み着くことはありません

ところが、木材である以上、シロアリが餌をとして食害することはあります。実際、ウッドチップ周辺にシロアリが発生し、シロアリ駆除会社が相談を受ける事例は度々発生しています。

また、実はウッドチップ下の土壌はシロアリに都合の良い環境となっています。湿気と安定した温度で、風雨に晒されず、日光も当たりません。そのため、ウッドチップ自体に巣を作らなくても、その下の土壌に巣を作ることは十分に考えらます。

もし庭の地下にシロアリの巣ができれば、そこを拠点として住宅内も被害を受ける可能性があるため、十分な注意が必要です。

そのため、シロアリ駆除の専門家としては、ウッドチップの利用を否定するわけではないものの、よく注意して利用することを強くお勧めします。具体的な注意点は次のセクションで説明いたします。

 

ウッドチップを庭に敷くときの注意点

硬い木材を利用する

ウッドチップを利用するときは、シロアリがあまり好まない硬い性質を持った木材を利用しましょう。

例えば、スギ、ヒノキ、ケヤキ、アスナロ(ヒバ)、サワラなどの針葉樹は硬く、シロアリが好まない典型的な樹種です。

逆に、シロアリに食害されやすい柔らかい樹種の例は、アカマツ、クロマツ、モミ、ヤナギ、ブナ、ローズウッド、ホワイトウッド、レッドウッド、SPF材(建築建材に使われる北米産の複数の樹種)などです。

ウッドチップの素材としては、スギ、ヒノキ、サワラなどがよく利用されていますので、その中から選ぶようにしましょう。先述の通り、これらの樹種はフィトンチッドを豊富に含んでおり、香りによる防虫効果も期待することができます。

もっとも、例えばアメリカカンザイシロアリはスギやヒノキを食害しやすいため、樹種だけで完璧なシロアリ対策を行うのは難しいです。総合的に対策するようにしましょう。

 

日当たりをよくする

ウッドチップはできるだけ日光が当たる場所に敷くようにしましょう。

日陰になっていると、日陰や湿気、カビが生えている場所を好むシロアリが容易に侵入しやすくなり、周辺部での被害のリスクが高まります。

雑草や庭木、廃材などによって日陰ができている場合は、綺麗にして庭全体の日当たりを改善しましょう。

 

ウッドチップの下に防草シートを敷く

地面に防草シートを敷いてからウッドチップを撒けば、土壌からシロアリなどの昆虫が地面に出てくることができなくなります。木材に触れることも無くなるため、効果的なシロアリ対策となります。

日光を遮り、草木の発芽を抑えることができるため、雑草対策にもなります。

 

粒の小さいウッドチップを選ぶ

ウッドチップは粒のサイズ違いで販売されていることがあり、おおよそ1cm~7cm程度の中から、大きめから小さめか等、好みのサイズを選んで購入することができます。

シロアリ対策を重視するのであれば、できるだけ粒の小さいウッドチップを選ぶようにしましょう。

ただし、粒が小さいほど朽ちやすく、土に還るスピードが早くなるため、メンテナンスのコストも考えて判断するようにしましょう。

 

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ウッドチップの代わりになるもの

ウッドチップではなく代わりになるものを庭に敷けば、さらにシロアリの危険を減らしたり、無くしたりすることができます。具体的には次のようなものがあります。

 

バークチップ

ウッドチップの代わりとして真っ先に候補に挙がるのはバークチップです。

バークチップとは、樹木の硬い皮だけを細かく粉砕したものです。(ウッドチップは木材の場所を選ばず粉砕したもの)

木材の限られた場所だけを使用するためウッドチップよりも高価になりますが、サイズが大き目で通気性が良く特徴があります。

何より、バークチップは硬い樹皮でできておりシロアリの食害を受けにくいという大きなメリットがあります。

また、硬い素材でありウッドチップより朽ちるのに時間がかかるため、耐用年数が長くなります。

 

クルミの殻

バークチップに次いで有用なのは「クルミの殻」です。

クルミの殻は非常に硬い素材なため、シロアリが集まることはほとんどありません。

クルミを食べた後の殻を集めなければならない!?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ガーデニング用品としてクルミの殻だけを多数集めたものが市販されているので、それを購入すれば良いだけです。

重さは十分にあり、風で飛ばされる心配はありません。バークチップ以上に腐りにくく、非常に長持ちする特徴もあります。

 

砂利やレンガチップ

木材ではなく、砂利やレンガチップ(レンガを細かく砕いたもの)などを敷けば、シロアリの心配はまったくありません。

もちろん、景観の良さや子供・ペット安全性などを期待してウッドチップを検討される方が多いですが、シロアリ対策を最重視するなら砂利やレンガチップを選択肢に入れても良いかもしれません。

特に、お住まいの周辺に森林や裏山があったり、過去にシロアリを発見したことがあったりする場合、万全を期すことをお勧めします。

 

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アリプロは、創業35年以上を超えるシロアリ駆除会社です。東京・千葉・埼玉・茨城に密着し、施工実績4.7万件を突破しています。

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その他にも工事後の定期点検(5年間)1,000万円の修復保証などのアフターサービスも万全で、独自の水害保証も完備しております。

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執筆・監修者

林 翔平

2012年株式会社セスコに入社。シロアリ駆除業務に従事し、延べ2,000件以上の床下調査を実施。アリプロのコラム記事全ての執筆および監修を担当。

【保有資格】
・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」
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