
「木造住宅はシロアリ被害に遭いやすい」「シロアリは床下から侵入する」「古い建物ほど危険」といった声を耳にすることがあります。では、実際のところはどうなのでしょうか?
本記事では、日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合が国土交通省の補助事業として取りまとめた「シロアリ被害実態調査報告書」(※)をもとに、被害場所や築年数別の発生確率など、シロアリ被害の実態をご紹介します。
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シロアリ被害の実態調査の概要
本調査は、シロアリ被害の実態を明らかにし、中古住宅の流通を促進することを目的として実施されました。
統計的に有意なデータを得るため、シロアリ被害が多発する東北から九州にかけての地域を対象に、5,000戸以上の木造戸建て住宅をランダムに抽出し、被害状況や建物情報について調査・分析を行っています。
本調査は、シロアリ被害に関する調査としては類を見ない規模と精度を備えており、住宅の安全性を把握するうえで欠かせない貴重なデータとなっています。
場所別のシロアリ被害発生確率
まずは、住宅の場所別に、シロアリ被害の発生確率のデータをご紹介します。
床下
床下にシロアリ被害が確認された確率は18.9%でした。

ランダムに抽出した住宅のおよそ2割に被害が見られたことになり、実感としても非常に多いと感じられるのではないでしょうか。
外周
外周にシロアリ被害がある確率は2.3%でした。

玄関まわり
玄関まわりにシロアリ被害がある確率は4.0%でした。

外周や玄関まわりでもシロアリ被害は見られましたが、発生確率としては比較的低い水準にとどまっています。
小屋裏
小屋裏にシロアリ被害がある確率は17.7%でした。

小屋裏は、調査対象となった戸数は少ないものの、被害率は17.7%と非常に高い水準となっています。
築年数別のシロアリ被害発生確率
ここでは、在来工法の木造住宅を対象に、築年数ごとのシロアリ被害の発生確率を集計したデータをご紹介します。結果は次の通りです。

築年数が長くなるほど、シロアリ被害の発生確率が増加していることが確認できます。
築40~44年になると、その割合は過半数を超え、50.2%に達しています。
保証切れからの経過年数別のシロアリ被害発生確率
続いて、過去に付与されたシロアリ保証が切れた後の木造住宅について、経過年数ごとのシロアリ被害発生確率を調査した結果をご紹介します。

グラフ中の斜めの線は近似曲線を示しています。年ごとに多少のばらつきはあるものの、全体としては経過年数に比例してシロアリ被害の発生確率が高まっていることがわかります。
経過20年時点では、過半数に近い45.0%に達しています。
調査結果のまとめ
一般的にシロアリは土壌から家屋へ侵入するため、まず床下が被害を受けるケースが多く見られます。
今回の調査でも、場所別の被害発生確率は床下が18.9%と最も高く、従来の観察結果を裏付けるものとなりました。
また、築年数別のデータでは、築年数が長くなるほど被害発生の確率が上昇し、築40~44年では過半数を超える50.4%に達しています。
さらに、保証切れからの経過年数が増えるほどリスクも高まり、経過20年では45.0%に達しました。
以上のことから、築年数や保証切れからの経過年数に比例して、シロアリ被害のリスクが高まることが明らかになりました。
※日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合 国土交通省補助事業「シロアリ被害実態調査報告書」の全文はこちらから確認できます。
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【保有資格】
・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」
・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」